更新日: 2021.08.26 18:31
ポルシェとフェラーリ、GT3化&ワークス参戦を禁じるWEC/ル・マンGTカテゴリーの方向性を支持
ポルシェとフェラーリは、FIAとACOフランス西部自動車クラブが将来のル・マン24時間を含むWEC世界耐久選手権で、GT3ベースのカスタマーレースに焦点を当てるプランへの支持を表明した。
WEC組織委員会は先週、現行のGTE規定を2023年シーズン後に終了し、2024年からは世界的に成功を収めているGT3プラットフォームに基づく車両に置き換えることを発表した。
また、コスト削減の一環として現在LMGTEプロクラスで認められているオールプロドライバーのラインアップと、メーカーワークス体制での参戦は禁止されることになる。
ポルシェのモータースポーツ部門責任者であるパスカル・ズーリンデンと、フェラーリのアッティビタ・スポルティーブ・ディレクターのアントネッロ・コレッタはこれらの考え、とくにGTカテゴリーへのメーカーの関与を制限することに賛同している。
GTEプロクラスに参戦している2社は、ワークス・スポーツカーレースの焦点を2023年からプロトタイプカテゴリーに移行する計画を進めており、ポルシェはマルチマチックと共同でLMDhカーを、フェラーリは4輪駆動のハイブリッド・ル・マン・ハイパーカー(LMH)を開発中だ。
「私たちの見解では、LMHとLMDhがプロトタイプのグローバル・プラットフォームになるため、(WECが)GTのグローバルプラットフォームを採用することは、メーカーとカスタマーの両方にとってコストと戦略を追求する面で正しい方法であると考えている」とズーリンデンはSportscar365に語った。
「したがって、すでにグローバル・プラットフォームとして成功を収めているGT3をベースにすることは、私たちの側から見て正しいことだ」
「我々はGT3はカスタマーレーシングであり、顧客志向であると考えている」
「このフィールド(ル・マン)にジェントルマンドライバーが乗るクルマが何台いるか見てみると23台にも上る。ブロンズとシルバーランクのドライバーに家に居るように言うことはできない」
「彼らは過去数年間で、ル・マンとWECを現在の形にしてきたのだから自分たちの居場所を確立する必要がある」
「GT3でもGT3アマでも、どんな呼び方であっても、これらの人々の居場所を確保するためには本当に重要なステップであると考えている」