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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2021.08.26 18:45

2023年限りで終了のGTEプロクラス、最終年はワークスチーム不在となる可能性/WEC

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ル・マン/WEC | 2023年限りで終了のGTEプロクラス、最終年はワークスチーム不在となる可能性/WEC

 WEC世界耐久選手権のLMGTEプロクラスを戦うポルシェとフェラーリは、同クラスにおいて2023年まで参加資格を有するにもかかわらず、両社はいずれも以前示した方針を変えることなく、2022年末をもってWECのプロフェッショナルGTカテゴリーから撤退する意向であると考えられている。

 FIAとACOフランス西部自動車クラブは先週のル・マンで、GTEカテゴリーの終了が2023年末となることを発表したが、メーカーワークスチームがエントリーするプロクラスは当初2022年をもって廃止されるものと予想されていた。

 これは2023年からルマン・ハイパーカー(LMH)とLMDhでトップクラスのプロトタイプレースに参加する、ポルシェ(LMDh)とフェラーリ(LMH)の各社幹部から得られた事前のコメントによって推測されたものだ。

「GTEプロカテゴリーは2022年末で終了すると考えていた」と語るのは、ポルシェのモータースポーツ部門責任者であるパスカル・ズーリンデン。

「しかし、それはカスタマーにとってはチャンスだ。我々は今年のル・マンで(ワークスカー2台とともに)2台のプロカーをカスタマーチームと一緒に走らせた。もし2023年までGTEプロが続くのであれば、彼らはもう1年戦うことができる。それは投資に対して充分なリターンであると言えるだろう」

 ワークスチームであるポルシェGTチームがもう1年、WECやル・マンでの戦いを続けることはできないのか、と問われたズーリンデンは次のように答えた。

「それは現実的ではないと思う」と同氏。

「我々は2023年にはトップクラスで活動しており、私たちはそちらのプログラムにに集中することになる」

 LMDhに参入することを発表しているポルシェは、マルチマチックと新型プロトタイプカーを開発し2023年のWECで最高峰クラスに復帰する。また、並行して北米のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権でもLMDhプログラムを実施する予定だ。

 また、同年からLMHでWECに参戦するフェラーリのコンペティツィオーネGT部門の責任者、アントネッロ・コレッタも2022年までとしているコミットメントをもう1年延長する予定はないという。
 
 彼は「2023年にGTEアマのエントリーをサポートする用意はあるが、GTEプロでの活動を1年追加することには期待していない」と述べた。

「私はGTEプロクラスが2022年末で終了すると考えている。翌年はGTEはアマクラスだけになるはずだ」

「2024年には(GT3ベースの)新しいGTクラスがスタートする。それがプロ/アマなのかアマオンリーなのかは分からない。しかし、いずれにしても我々が定義するものは何もない」

「私はACOやFIAと話をした。その意図は(カテゴリーのベースを)GT3に移行することだが、詳細は決まっていない。他のメーカーとも話をしたが、彼らも同じようなもので、我々は同じ船の上にいることを理解している」

「我々はどのような方向性が最善なのかを皆で決めていく必要がある。いずれにせよGTの将来がGT3であることは明らかだ」

プロクラス4台、アマクラス8台の計12台体制で2021年のル・マンに臨んだポルシェ
プロクラス4台、アマクラス8台の計12台体制で2021年のル・マンに臨んだポルシェ
2021年ル・マンでLMGTEプロクラスのポールポジションを獲得したのは、カスタマーチームのハブオート・レーシング、72号車ポルシェ911 RSR-19だった
2021年ル・マンでLMGTEプロクラスのポールポジションを獲得したのは、カスタマーチームのハブオート・レーシング、72号車ポルシェ911 RSR-19だった
フェラーリのアントネッロ・コレッタ
フェラーリのアントネッロ・コレッタ
フェラーリは長年にわたり、セミワークスチームのAFコルセが2台体制でGTEプロクラスを戦っている。
フェラーリは長年にわたり、セミワークスチームのAFコルセが2台体制でGTEプロクラスを戦っている。


この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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