レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2021.11.08 09:31

オジエが52周を走り込む。セバスチャン・モントーヤもタイムアップ【タイム結果】WECルーキーテストS2

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


ル・マン/WEC | オジエが52周を走り込む。セバスチャン・モントーヤもタイムアップ【タイム結果】WECルーキーテストS2

 11月7日、最終戦翌日のバーレーン・インターナショナル・サーキットにおいてWEC世界耐久選手権の『ルーキーテスト』が実施され、午後のセッション2ではアルピーヌ・エルフ・マットミュートの36号車アルピーヌA480・ギブソンを駆るニコラ・ラピエールがわずかにトヨタGR010ハイブリッドを上回り、午前中のセッション1に続いてトップタイムをマークしている。

 WECルーキーテストには、WECに参戦する各チームが、レギュラードライバーのほか、将来有望な若手ドライバーや、他カテゴリーで活躍するトップドライバーなどをエントリーさせることができる。

 これに加え、シリーズオーガナイザーは“模範的なパフォーマンスとレーススキル”により選ばれた若手ドライバーに対し、ハイパーカークラスとLMGTEプロクラスのチャンピオンカーにおける、最低30周のテスト機会を提供している。

 3時間にわたって行われた午後のセッションでは、序盤にトヨタGAZOO Racingの7号車GR010ハイブリッドを駆るマイク・コンウェイ、8号車のセバスチャン・ブエミがベストタイムを相次いで更新していく。

 しかし、気温の下がったセッション終盤、残り15分を切ったところでラピエールが1分48秒875をマーク。ブエミのタイムを0秒142上回り、セッションベストを奪った。

 午前・午後を合わせた最速は、午前中にラピエールがマークした1分48秒697となっている。

 トヨタからテストに参加している7度のWRC王者、セバスチャン・オジエは、午後もGR010ハイブリッドで精力的に走り込み、52周を走破。オジエ自身のベストタイムは午前中にマークした1分50秒647となった。

 一方、WEC推薦枠でGR010ハイブリッドのドライブが実現したシャルル・ミレッシは、午後のセッションでは走行していない。ミレッシは午前中、オジエよりも速いタイムをマークしている。

トヨタGAZOO RacingのGR010ハイブリッドを初ドライブしたセバスチャン・オジエ
トヨタGAZOO RacingのGR010ハイブリッドを初ドライブしたセバスチャン・オジエ

午前・午後を通じたベストタイムをマークしたアルピーヌのニコラ・ラピエール
午前・午後を通じたベストタイムをマークしたアルピーヌのニコラ・ラピエール

 父、ファン・パブロ・モントーヤが今季のWECでドライブしたLMP2のドラゴンスピード21号車オレカ07・ギブソンでテストに参加したセバスチャン・モントーヤは、午前中の自身のタイムを更新し、1分52秒245というベストタイムをマークしている。

 Wシリーズ王者のジェイミー・チャドウィックも、午後のセッションから登場。LMP2のリシャール・ミル・レーシングチームの1号車オレカをドライブした。なお、同チームからエントリーしていた同じくWシリーズドライバーのアリス・パウエルは、周回を行っていない。

Wシリーズ王者のジェイミー・チャドウィックもドライブしたリシャール・ミル・レーシングのオレカ07
Wシリーズ王者のジェイミー・チャドウィックもドライブしたリシャール・ミル・レーシングのオレカ07

ロバート・クビサも急遽テストでのラインアップに加わったアイアン・リンクスの60号車フェラーリ
ロバート・クビサも急遽テストでのラインアップに加わったアイアン・リンクスの60号車フェラーリ

 LMGTEクラスでは、午前中に走行のなかったポルシェGTチームがレギュラードライバーの手によって走行を重ね、92号車ポルシェ911 RSR-19のケビン・エストーレがクラストップタイムをマーク。

 LMGTEアマクラスは、急遽アイアン・リンクスのフェラーリ488 GTE Evoからエントリーしたロバート・クビサがWECレギュラー外の“ルーキー”の中で最速となった。なお、WEC推薦枠でテストドライブが実現したローレンツ・ホアは、午前中のセッションに続きAFコルセ83号車フェラーリで42周を走破したほか、AFコルセ54号車でも11周を走行している。

 WECはこのルーキーテストをもって2021シーズンの全イベントを終了。2022年シーズンは3月にアメリカのセブリングで開幕する予定だ。

■2021WECルーキーテスト セッション2 ドライバー別ベストタイム

Pos. No. Class Team Car Driver Time Total Laps
1 36 HYPERCAR アルピーヌ・エルフ・マットミュート アルピーヌA480・ギブソン N.ラピエール 1’48.875 54
2 8 HYPERCAR トヨタ・ガズー・レーシング トヨタGR010ハイブリッド S.ブエミ 1’49.017 8
3 7 HYPERCAR トヨタ・ガズー・レーシング トヨタGR010ハイブリッド M.コンウェイ 1’50.815 24
4 31 LMP2 チームWRT オレカ07・ギブソン S.フローシュ 1’50.870 66
5 8 HYPERCAR トヨタ・ガズー・レーシング トヨタGR010ハイブリッド S.オジエ 1’51.189 52
6 28 LMP2 JOTA オレカ07・ギブソン J.ジャファー 1’51.311 53
7 21 LMP2 ProAm ドラゴンスピードUSA オレカ07・ギブソン S.モントーヤ 1’52.245 37
8 1 LMP2 リシャール・ミル・レーシング・チーム オレカ07・ギブソン J.チャドウィック 1’53.668 26
9 1 LMP2 リシャール・ミル・レーシング・チーム オレカ07・ギブソン L.ワドゥー 1’55.131 25
10 92 LMGTE Pro ポルシェGTチーム ポルシェ911 RSR-19 K.エストーレ 1’57.583 78
11 51 LMGTE Pro AFコルセ フェラーリ488 GTE Evo A.ピエール・グイディ 1’57.635 79
12 91 LMGTE Pro ポルシェGTチーム ポルシェ911 RSR-19 R.リエツ 1’57.792 76
13 60 LMGTE Am アイアン・リンクス フェラーリ488 GTE Evo R.クビサ 1’58.632 11
14 98 LMGTE Am アストンマーティン・レーシング アストンマーティン・
バンテージAMR
D.ピタード 1’59.021 12
15 33 LMGTE Am TFスポーツ アストンマーティン・
バンテージAMR
F.ラトー 1’59.119 12
16 777 LMGTE Am Dステーション・レーシング アストンマーティン・
バンテージAMR
V.ハッセ・クロット 1’59.267 12
17 98 LMGTE Am アストンマーティン・レーシング アストンマーティン・
バンテージAMR
N.キヤガード 1’59.348 12
18 98 LMGTE Am アストンマーティン・レーシング アストンマーティン・
バンテージAMR
R.デ・アンジェリス 1’59.604 12
19 54 LMGTE Am AFコルセ フェラーリ488 GTE Evo L.ホア 1’59.706 11
20 777 LMGTE Am Dステーション・レーシング アストンマーティン・
バンテージAMR
K.コッホ 1’59.735 12
21 52 LMGTE Pro AFコルセ フェラーリ488 GTE Evo S.マン 2’00.014 45
22 33 LMGTE Am TFスポーツ アストンマーティン・
バンテージAMR
G.ハファカー 2’00.244 32
23 60 LMGTE Am アイアン・リンクス フェラーリ488 GTE Evo A.ペローニ 2’00.280 19
24 52 LMGTE Pro AFコルセ フェラーリ488 GTE Evo C.ウルリッヒ 2’00.341 33
25 83 LMGTE Am AFコルセ フェラーリ488 GTE Evo L.ホア 2’00.406 42
26 85 LMGTE Am アイアン・リンクス フェラーリ488 GTE Evo F.ジロラミ 2’00.529 18
27 777 LMGTE Am Dステーション・レーシング アストンマーティン・
バンテージAMR
D.マーレー 2’00.666 12
28 85 LMGTE Am アイアン・リンクス フェラーリ488 GTE Evo B.バプティスカ 2’00.946 17
29 60 LMGTE Am アイアン・リンクス フェラーリ488 GTE Evo B.ゲーテ 2’01.598 17

※編集部集計


この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

関連のニュース