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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2021.11.16 16:25
更新日: 2021.11.17 00:38

7台が絡んだ多重クラッシュ「どこにも行き場がなかった」とコルベットのテイラー/IMSA第12戦

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ル・マン/WEC | 7台が絡んだ多重クラッシュ「どこにも行き場がなかった」とコルベットのテイラー/IMSA第12戦

 11月13日、アメリカ・ジョージア州のロード・アトランタを舞台にIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第12戦プチ・ル・マンの決勝レースが行われ、この10時間レースの中盤にGTカー7台が絡む多重クラッシュが発生。その中心にいた3号車シボレー・コルベットC8.R(コルベット・レーシング)のジョーダン・テイラーは「行き場がない」状態だったと事故当時を振り返った。

 アントニオ・ガルシア、ニッキー・キャツバーグとともにプラット・アンド・ミラーが運営するシボレーワークスのマシンの1台をシェアして今季最終戦に臨んだ彼は、レースの4時間目に起きたクラッシュで、インセプション・レーシングの70号車マクラーレン720S GT3に追突した直後、最初は腰の骨を折ったのではないかと思ったという。

 テイラーがドライブしていた3号車コルベットは、最終的に3台がチェッカーを受けたGTル・マン(GTLM)クラスで最初にリタイアした1台となった。そしてそれは、この事故に関係した7台のうち、再スタートの準備のためにターン10aへアプローチしていたGTDカーに激突するに至った。

 テイラーは当時を振り返り、グリーンフラッグに戻る前にGTデイトナ(GTD)クラスの車両が束になって現れ、そこで“アコーディオン効果”に遭遇したと語った。

 彼は少なくとも6台のGTDマシンが集団になっているところでインセプションのマクラーレンに突っ込み、今レース中に計10回導入されたコーションタイムのうち、もっとも長いセーフティカーランを生み出すことになった。

 コルベットのドライバーは足を引きずりながら自らクルマを降り、その後メディカルセンターで腰の筋肉の痙攣を抑える治療を受けている。彼は「幸運なことに、それほど深刻ではない」と述べた。

「(セーフティカーランから)再スタートするとき、僕はおそらく総合30番手から35番手あたりにいたと思うのだけど、トップグループがターン10bから出てきてシケインから加速していくのが見えた」

「それから(GTDカーを交わしながら)15番手から20番手あたりに戻っても、彼らはまだシケイン(ターン10a~10b)でブレーキをかけていて、それがアコーディオン効果を引き起こしたんだ」

「僕たち(GTLMカー)はかなり後方に下がっていたので、バックストレートでは隊列に追いつくためにずっとフラット(アクセル全開)の状態で走っていた」

「(コースの起伏の)頂上に着くまで僕は79号車(ポルシェ911 RSR-19/ウェザーテック・レーシング)の後ろにいた。その時点でギアは5速に入っていて、基本的には彼についていくだけで、彼が僕たちの行く先(の状況)を知っているものと信じていた」

GTカー7台が絡むマルチクラッシュに遭遇した3号車シボレー・コルベットC8.R
GTカー7台が絡むマルチクラッシュに遭遇した3号車シボレー・コルベットC8.R

■ブラインドの先に現れたGTDカーを避けきれず……


この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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