1月13日、ファナテック・GTワールドチャレンジ・ヨーロッパは、ベルギーのWレーシングチーム（WRT）から、9度の二輪ワールドチャンピオンのバレンティーノ・ロッシがアウディR8 LMSでエンデュランス、スプリントの両シリーズにフル参戦すると発表した。
ベルギー南部に拠点を置くWRTは、アウディの準ワークス活動を担うほか、WEC世界耐久選手権のLMP2クラスでも活躍するチーム。そんなチームから、2021年限りでMotoGPを退いたバレンティーノ・ロッシが新たに激戦のGT3レース、GTワールドチャレンジ・ヨーロッパに挑むことになった。
ロッシはすでに12月、WRTで“将来の可能性を探る”ためにテストを行っていたが、シリーズのエンデュランス、スプリントの両シリーズに参戦する契約を結んだ。ドライブするのはアウディR8 LMSで、もちろんカーナンバーは『46』だ。
「チームWRTに加わり、GTワールドチャレンジ・ヨーロッパを戦うことを発表できて光栄に思うよ。僕は昔から四輪レースのファンであり、ずっと関心をもっていたことはみんなが知っていたことだと思う」とロッシ。
「いま、僕はすべてを注ぎ、ハイレベルでプロフェッショナルな環境で四輪レースに専念できることになった。チームWRTは僕が探していたパーフェクトなもので、GTワールドチャレンジ・ヨーロッパで新しい冒険をスタートさせたいと思う」
また、WRTのチームプリンシパルであるヴァンサン・ボッセは「ロッシがGTレースをWRT、そしてアウディとともにスタートすることを、我々と同様に多くのファンが喜んでくれていると思う」と語った。
「我々は彼が偉大な二輪のチャンピオンで、プロフェッショナルなスポーツマンだと知っているが、彼は真のレーサーであり、彼が決めた新しい挑戦で、可能な限り成功することを願っている。それが我々が彼と働きたかった理由だ」
「バレンシアで行ったテストでは、技術的なフィードバックの面でも、アプローチの面でも両者ともに非常に肯定的だった。WRTファミリーはロッシを温かく歓迎し、どちらにとってもエキサイティングな体験ができると確信している」
