レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2022.01.31 04:45
更新日: 2022.01.31 14:41

アキュラ、1-2フィニッシュでデイトナ24時間連覇。マイヤー・シャンクRの総合優勝は10年ぶり

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


ル・マン/WEC | アキュラ、1-2フィニッシュでデイトナ24時間連覇。マイヤー・シャンクRの総合優勝は10年ぶり

 1月30日、アメリカ・フロリダ州のデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで開催された、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第1戦デイトナ24時間の決勝レースがフィニッシュを迎え、マイヤー・シャンク・レーシング・W/カーブ・アガジャニアンの60号車アキュラARX-05(オリバー・ジャービス/トム・ブロンクビスト/エリオ・カストロネベス/シモン・パジェノー組)が総合優勝を飾った。同チームのデイトナ制覇は2012年以来、10年ぶりだ。

 2022年も北米スポーツカーシリーズがデイトナで開幕した。このシーズンオープニングイベントには、全5クラスに合計61台ものマシンがエントリー。前週に行われた予選レースを経て迎えた決勝は現地29日(土)13時40分にスタートが切られた。

 日中でも気温10℃以下という、この時期のデイトナビーチとしては非常に寒いコンデションのなかで始まったレースは序盤からアクシデントが相次ぎ、レース折返しまでに11回ものフルコースイエロー(FCY:IMSAの場合はセーフティカーランを指す)が出される荒れ模様の展開に。それゆえにアメリカンレースらしく全クラスで接近戦が繰り広げられ、トップカテゴリーのDPiクラスでは、スタートから12時間を迎えた段階で全7台が7秒以内にひしめく激戦となった。

 レースの折返し直前のリスタート時にトップに立ったのはJDCミラー・モータースポーツの5号車キャデラックDPi-V.Rだったが、時計の針が深夜1時40分を回った直後、カストロネベス駆る60号車アキュラがライバルから首位の座を奪い取る。しかし、リードは長く続かない。約30分後のピットインでカストロネベスから代わったオリバー・ジャービスがアウトラップでミスを犯しタイムロス。順位を下げてしまう。

 小林可夢偉の力走でレース序盤をリードした48号車キャデラックDPi-V.R(アリー・キャデラック)はスタートから12時間過ぎ、ジミー・ジョンソンのドライブ時にLMP3車両と接触し右リヤの足回りを損傷してしまう。ガレージでの修復作業後にコース復帰を果たしたが、この時点でトップとは22周の大差がついてしまった。また、同じくキャデラック陣営では、チップ・ガナッシ・レーシング(CGR)が走らせるキャデラック・レーシングの01号車が、13時間ジャストのタイミングでピット裏に姿を消した。こちらはオルタネーターのトラブルを抱え、さらに長い時間をガレージで過ごすことになっている。

 スタートから13時間を超えて迎えた12回目のリスタートでは、ふたたび5号車キャデラックがトップに立つ。これをCGRの02号車キャデラックDPi-V.Rが交わして首位に浮上すると、同車をドライブするケビン・マグヌッセンは後続を30秒引き離す快走をみせたが14時間目に1周のみ50秒ほど遅いラップがあり、5番手に後退してしまう。

ウェーレン・エンジニアリング(アクション・エクスプレス・レーシング)の31号車キャデラックDPi-V.R
ウェーレン・エンジニアリング(アクション・エクスプレス・レーシング)の31号車キャデラックDPi-V.R
アリー・キャデラックの48号車キャデラックDPi-V.R
アリー・キャデラックの48号車キャデラックDPi-V.R

■次のページへ:夜明けまでに優勝候補は4台に絞られた


関連のニュース