更新日: 2022.02.04 16:38
フィッティパルディ、F1リザーブ兼テストドライバーを務めながらELMSにフル参戦へ
WEC世界耐久選手権のLMP2クラスにも参戦しているインターユーロポル・コンペティションが、2022年シーズンのELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズを戦うドライバーラインアップを発表し、ピエトロ・フィッティパルディがそのうちのひとりに指名された。
ハースF1チームのテスト兼リザーブドライバーを務めるフィッティパルディにとって、このプログラムはスポーツカーレースへの復帰となると同時に、プロトタイプレースで初めてのフルシーズン・キャンペーンとなる予定だ。
彼は4月17日にフランス、ポール・リカールで開幕する全6戦のシーズンに向け、元DTMドイツ・ツーリングカー選手権ドライバーで2021年はユナイテッド・オートスポーツのLMP2カーをドライブしていたファビオ・シェラーと、シルバーランクドライバーであるデビッド・ハイネマイヤー・ハンソンとチームを組み、レースではポーランドチームのオレカ07・ギブソンのステアリングを握る。
フィッティパルディは2021年にGドライブ・レーシングと契約を結び、同年のELMSの全ラウンドに参加する予定だった。しかし、彼が兼務していたオープンホイールの仕事がスポーツカーシリーズの日程と重なってしまったため開幕戦バルセロナのみの出場に留まり、第2戦以降はロベルト・メリが彼の後任としてアウルス01・ギブソンをドライブすることになった。
2度のF1ワールドチャンピオンでインディ500ウイナーであるエマーソン・フィッティパルディの孫であるピエトロは、以前にもプロトタイプレースの年間キャンペーンに参加している。ドラゴンスピードの下で迎えた2018/19年WEC“スーパーシーズン”がそれだ。だが、フィッティパルディは開幕戦スパの予選でクラッシュを喫し両足を骨折。プログラムからの離脱を余儀なくされた。
そんなフィッティパルディは「ELMSにインターユーロポル・コンペティションから参戦できることになって興奮している」と語った。
「デビッド(・ハイネマイヤー・ハンソン)とファビオ(・シェラー)と一緒に、チャンピオン獲得に向け最前線で戦うための強力なラインアップがここにある」
「また、ハースF1チームのリザーブ兼テストドライバーも続けるから忙しい1年になるだろうけど、とても楽しみにしているんだ」