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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2022.03.10 22:07
更新日: 2022.03.11 08:55

2022年ル・マン24時間レースの暫定エントリーリスト発表。62台が第90回大会に出場へ

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ル・マン/WEC | 2022年ル・マン24時間レースの暫定エントリーリスト発表。62台が第90回大会に出場へ

 ル・マン24時間レースを主催するACOフランス西部自動車クラブは3月10日、2022年6月に開催する第90回ル・マン24時間レースの暫定エントリーリストを発表した。最高峰ハイパーカークラスを筆頭とする4クラス・計62台の車両と、各車のドライバーラインアップが明らかになっている。

 WEC世界耐久選手権の2022年第3戦として開催される今年のル・マンは、パンデミックの影響を受け変則開催となった過去2年(2020年は9月、2021年は8月)を経て、伝統の6月開催へと戻る。初開催から99周年、第90回を迎える2022年大会は、フランス西部のサルト県ル・マン市に位置するサルト・サーキット(正式名称ル・マン24時間サーキット)で、6月11〜12日にかけて決勝レースが開催される。

 当初2月28日に発表することが明かされていたエントリーリストは、“管理上の理由”により発表延期となっていた。

 10日にACOが明らかにしたリストでは、最高峰クラス『ハイパーカー』に5台がエントリーしている。2018年からル・マン総合優勝を続けるトヨタGAZOO Racingが、昨シーズンから投入しているル・マン・ハイパーカー(LMH)規定の『GR010ハイブリッド』2台を、今年も送り込む。

 アメリカのスクーデリア・キャメロン・グリッケンハウス(グリッケンハウス・レーシング)も、『グリッケンハウス007 LMH』の2台体制でエントリー。さらに、ノンハイブリッドLMP1マシンで2年目の特例参戦を果たすアルピーヌ・エルフ・チームのアルピーヌA480・ギブソンも加わり、最高峰クラスは5台での争いとなる。

 なお、既報のとおり今シーズンより新型LMH『9X8』を投入すべく開発中のプジョーは、この第3戦ル・マンまでは参戦しないことを明らかにしている。

■木村武史がケッセル・レーシングから出場へ

 4つのシャシー・マニュファクチャラーの車両によって競われるLMP2クラスには、27台の車両がエントリーする。シャシーはここ数年と同じくオレカ07が多数派で、リジェJS P217を選択したAsLMSアジアン・ル・マン・シリーズのLMP3チャンピオン、CDスポーツを除く26台がオレカユーザーという状況だ。2021年のル・マン&WEC王者であるチームWRTは、既報のとおり(ジョイントするリアルチーム含め)3台体制での参戦となる。

 LMGTE規定のGTカーによって争われるLMGTEプロ&アマクラスは、現行車両規定でのル・マン開催はあと2回。フェラーリ、シボレー、ポルシェのGTマシンが覇を競う2022年のプロクラスは、WECに年間エントリーする5台に、コルベット・レーシングの64号車とライリー・モータースポーツの74号車フェラーリを加えた全7台で争われる。

 LMGTEアマクラスには、23台がエントリー。WECにも2年目のフル参戦を果たす日本籍のDステーション・レーシングも、アストンマーティン・バンテージAMRで参戦を果たす。ドライバーラインアップはWECシリーズ戦から変わらず星野敏/藤井誠暢/チャーリー・ファグ組となる。

 同クラスでフェラーリ488 GTE Evoを走らせるケッセル・レーシングは、第1ドライバーに木村武史を指名。チームメイトにはアクシル・ジェフリースが登録され、もう一名についてはTBC(確認中)となった。

 また、今回のリスト発表では、正規リスト入りしている車両が何らかの事情で出場できなくなった際に繰り上がる『リザーブ』枠も6台が発表されている。

 なお、ル・マンのエントリーは、開催が近づくとラインアップの発表やドライバーの変更などを反映させた改訂版エントリーリストが発行されるのが通例だ。

 市内での公開車検が復活するなど、徐々にパンデミック前の姿に戻りつつある2022年のル・マンは、決勝前週の日曜日(6月5日)に行われるテストデーのセッションから、マシンの走行がスタートする。

■次のページへ:2022年ル・マン24時間レース 暫定エントリーリスト(3月10日付)


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