3月3日、静岡県の富士スピードウェイで、2022年にファナテック・GTワールドチャレンジ・アジアに参戦するYogibo Racingが、2022年のシーズンに投入するフェラーリ488 GT3エボを関係者に向けてお披露目した。また、第1戦セパンでは密山祥吾が乗り込むことに加え、メンテナンスを強豪B-Max Racing Teamが担うことも明らかにされた。
Yogiboは、ビーズソファをはじめインテリア家具・生活雑貨などリラックスアイテムを取り扱うライフスタイルブランド。全国各地にショップが出店されているほか、日本初の女性プロサッカーリーグ『WEリーグ』やプロeスポーツチーム『REJECT』への協賛を行うなど、スポーツへの協賛を数多く行っており、2021年からはスーパーGTにも参戦した。
そんなYogiboが『Yogibo Racing』として新たにGTワールドチャレンジ・アジアに参戦することが2月15日に発表されていたが、世界の舞台へ挑むためのニューウェポンであるフェラーリ488 GT3エボが、富士スピードウェイでお披露目された。
Yogiboを展開するウェブシャークの木村誠司社長は、この日はスーツ姿で登場。「今年はGTワールドチャレンジ・アジアに参戦することになりました。今日、なんとかこのフェラーリ488 GT3エボをお披露目することができて嬉しく思います」と挨拶した。
「フェラーリはすごく速いマシンで、ドライバー3名もすごい顔ぶれがそろいました。また、それを率いてくれる芳賀美里監督も、この日のためにたくさん動いてくれました。GTワールドチャレンジ・アジアは世界的に認められているレースで、ぜひ優勝を飾って欲しいと思っています」
お披露目されたフェラーリ488 GT3エボは、すでにイラストでは紹介されていたが、Yogiboのブルーとグレー、さらにイエローが入ったカラーリング。まだサブスポンサーは入っていないが、印象的な外観となった。
また、2月15日の発表時には、横溝直輝と藤波清斗という強力なラインアップが紹介されていたが、木村社長が言うように、ドライバーは3名となった。第1戦セパンが日程面でスーパーGTと間隔が短く、セパンでは藤波に代わり、2021年もYogiboカラーのマシンをドライブした密山祥吾が乗り込むことになった。そして、この日はスーパーフォーミュラをはじめ日本のトップカテゴリーで活躍するB-Max Racing Teamがメンテナンスを務めることも明らかにされた。
「今年はGTワールドチャレンジ・アジアに挑むことになりましたが、ドライバーも昨年ドライブしてくれた密山選手、そして横溝選手、藤波選手と強力なラインアップとなりました。シリーズチャンピオンを目指したいと思いますので、ぜひ応援よろしくお願いします！」と芳賀監督。
そして、日本人ドライバーとしてGTワールドチャレンジ・アジアで初優勝を飾った実績をもつ横溝は「Yogibo、ウェブシャークさんはグローバルに活躍される企業ですが、僕も一緒にグローバルで活躍できるように頑張りたいと思います。GTワールドチャレンジ・アジアでは、まだ日本チーム、日本人ドライバーがチャンピオンになったことはありません。藤波選手、密山選手と、最強の布陣でチャンピオンを獲りにいきたいと思います」と意気込みを語った。
コンビを組む藤波も「今回、Yogibo Racingさんからオファーをいただきましたが、すごく嬉しく思っています。GTワールドチャレンジ・アジアは自分としてもすごく出たかったレースですし、これまで僕はニッサン車で多くレースをしてきましたが、フェラーリをドライブできることも興味深いです。先輩ドライバーたちと一緒にチームに貢献し、皆さんにワクワクしてもらえるようなレースをしていき、結果を残していきたいと思います」と語った。
そして、第1戦でドライブすることになった密山は「昨年に続きYogibo Racingさんと一緒に仕事ができることを光栄に思います。横溝選手とはいちばん長く一緒に戦っていますし、抜群のコンビネーションがあります。芳賀監督、横溝選手、藤波選手の力になれるよう、第1戦セパンではしっかりいい結果とデータを残したいと思います」と語っている。
フェラーリ、シリーズを良く知る横溝、速さをもつ藤波、豊富な経験をもつ密山、そしてB-Max Racing Teamのメンテナンスと強力な体制で挑むYogibo Racing。6戦中4戦を日本で開催するシリーズでのタイトルは十分に狙えるはずだ。
