ベルギーのチームWRTは3月4日、2022年のファナテック・GTワールドチャレンジ・ヨーロッパに参戦するドライバーラインアップを発表した。今季、WRTよりスポーツカーレースに初のフル参戦を果たすバレンティーノ・ロッシのチームメイトには、アウディワークスドライバーのニコ・ミューラーとフレデリック・ベルビシュが起用されることが明らかとなった。
また、日本の富田竜一郎もエンデュランス・カップへと参戦することが決定した。富田がチームWRTからGTWCヨーロッパに挑むのは、3年連続となる。
2022年のチームWRTは、エンデュランス・カップとスプリント・カップにそれぞれ5台のアウディR8 LMS GT3 エボⅡをエントリーする。
ロードレース世界選手権で9度のチャンピオンに輝いているロッシは、スパ24時間レースを含むエンデュランス・カップには、ミューラーとベルビシュとともに46号車を駆って参戦する。ロッシとベルビシュはスプリント・カップでも46号車をシェアする。
一方、昨年オーバーオール・チャンピオンとなったドリス・ファントールとチャールズ・ウィーツは32号車でタイトル防衛に臨み、エンデュランス・カップではケルビン・ファン・デル・リンデがここに加わる。
さらにWRTは、スプリント・カップのプロクラスへ3台目のマシンも投入、クリストファー・ミースとジャン・バプティスト・シメナウアーが33号車でエントリーする。
昨年、WRTからスプリントとエンデュランスの両レースに参戦した富田竜一郎は、2022年はエンデュランス・カップのみに参戦。新設されるゴールド・カップ・クラスにアーノルド＆マキシムのロビン兄弟とともに33号車でエントリーすることとなった。
WRTはエンデュランス・カップでのチームタイトルに加えて、オーバーオール、およびスプリント・カップでのチーム＆ドライバータイトルという、昨年獲得した5つのタイトルを防衛することを目指している。
「2022年のGTWCヨーロッパのシーズンに向けて、このような素晴らしいドライバーラインアップを発表できることを非常に嬉しく思う」とチーム代表のヴァンサン・ボッセは述べている。
「このラインアップをまとめるには時間と労力がかかったが、結果的には満足いくものとなった。すべてのパートナーのサポートに感謝したい」
「5台の車両をエントリーさせ、5つのタイトルを守るという、チャレンジングなシーズンになるだろう。だが、我々はこの種の挑戦に取り組んでいくことにとても興奮している」
「我々は3つの異なるクラスに参戦し、それぞれのクラスでうまくやることを決意している。チームWRTの伝統に則り、ベテランと若さの興味深い組み合わせを採用している」
「WRTに何人かの新顔を迎えることができるのも嬉しいが、同時に長年の友人をラインアップに維持できることも、嬉しく思う」
■2022年GTWCヨーロッパ／エンデュランス・カップ チームWRT参戦体制
・30号車アウディR8 LMS GT3（シルバー） ベンジャミン・ゲーテ／トマ・ノイバウアー／ジャン・バプティスト・シメナウアー
・31号車アウディR8 LMS GT3（シルバー） ディエゴ・メンチャカ／ルイス・プロクター／フィンレイ・ハッチソン
・32号車アウディR8 LMS GT3（プロ） ケルビン・ファン・デル・リンデ／ドリス・ファントール／チャールズ・ウィーツ
・33号車アウディR8 LMS GT3（ゴールド） 富田竜一郎／アーノルド・ロビン／マキシム・ロビン
・46号車アウディR8 LMS GT3（プロ） ニコ・ミューラー／フレデリック・ベルビシュ／バレンティーノ・ロッシ
■2022年GTWCヨーロッパ／スプリント・カップ チームWRT参戦体制
・30号車アウディR8 LMS GT3（シルバー） ベンジャミン・ゲーテ／トマ・ノイバウアー
・31号車アウディR8 LMS GT3（シルバー） フィンレイ・ハッチソン／TBA
・32号車アウディR8 LMS GT3（プロ） ドリス・ファントール／チャールズ・ウィーツ
・33号車アウディR8 LMS GT3（ゴールド） クリストファー・ミース／ジャン・バプティスト・シメナウアー
・46号車アウディR8 LMS GT3（プロ） フレデリック・ベルビシュ／バレンティーノ・ロッシ
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