更新日: 2022.03.08 08:52
ロシアのGドライブ、WECからの撤退を正式発表。クビアトのデビューも取りやめに
ロシアのウクライナ軍事侵攻に対する政府およびFIAからの継続的な制裁を受け、Gドライブ・レーシングは2022年のWEC世界耐久選手権からの撤退を正式に表明した。
国際モータースポーツシーンで10周年を迎える予定だったロシア籍のGドライブは、以前に発表されていたダニール・クビアト/レネ・ビンダー/ジェームス・アレンのトリオによるLMP2クラスへのエントリーを行わない。
チームリーダーのロマン・ルシノフは3月5日にSNSへの投稿により声明を発表。彼はFIAの公認シリーズや、ELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズ、ル・マン24時間レースを含むイベントに出場するためのFIAの「差別的条件」の受け入れを拒否するとしていた。
ルシノフ自身はELMSへのフル参戦と、アルガルベ・プロ・レーシングが走らせる2台目のエントリーでル・マンに参戦することを予定していた。
「Gドライブ・レーシングは、チームの歴史のなかでもっとも波乱に富むことが約束されたアニバーサリー・シーズンに向けて、積極的に準備を進めていた」とチームの声明には記されている。
「ドライバーのラインアップは、もっとも成功したロシア人F1ドライバーである、ダニール・クビアトによって強化されていた」
「今シーズン、Gドライブ・レーシングはロシア国内でのモータースポーツイベントにさらに焦点を当てていく。チームのさらなる計画については、追って発表する」
一方、ソフィア・フローシュをラインアップに含む、今シーズンのELMSでのエントリーについては、何も発表されていない。
しかしながら、Gドライブをオペレートするアルガルベ・プロ・レーシングは、少なくともELMSとル・マン24時間に関しては、グリッドに着く可能性が残されている。
3月5日、アルガルベ・プロの将来について訊ねたSportscar365に対し、チーム代表のスチュワート・コックスはコメントを拒否している。