アメリカ・フロリダ州のセブリング・インターナショナル・レースウェイで3月12・13日の2日間にわたって行われたWEC世界耐久選手権の公式テスト“プロローグ”において、トヨタGAZOO Racing(TGR)は、来る2022年開幕戦に向けた準備を進めた。開幕戦セブリング1000マイルレースは3月18日に決勝が行われる。
2日間のプロローグテストでTGRは、ハイブリッド・モーターの駆動が可能になる車速が高められるなど、新たに設定されたBoP(性能調整)に合わせるべく、ラップタイムを追い求めずに、セブリング初走行となるGR010ハイブリッドのセットアップとデータ収集に専念した。
1940年代の米軍飛行場跡地に造られたセブリングは、コンクリート舗装の荒れた路面で知られている。チームはこの独特なコースの攻略に向け、すぐにGR010ハイブリッドのサスペンションと空力のセッティングの最適化作業に取りかかった。
走行初日は激しい嵐もあり、午前中のセッションは赤旗終了となったが、午後にはドライコンディションとなり、チームはセットアップとタイヤ評価の作業を行った。2日目は気温10度という寒さでセッションがスタートしたが、タイヤコンパウンドやメカニカルおよび空力セッティングの評価など、さまざまな作業を行った。
セバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー/平川亮の駆る8号車GR010ハイブリッドは2日間のセッション合計で281周を走破。最速タイムは1分49秒101で、総合9番手につけた。
ディフェンディングチャンピオンとして今季に臨むマイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ・マリア・ロペスの7号車は269周を走破し、1分49秒465で15番手となっている。
2日間のテストにおいて、GR010ハイブリッドがセブリングでどのような挙動を示すのか理解するために必要なデータを収集できたTGRは、開幕戦に向け有意義な準備を行うことができた。
セブリングでの2日間のプロローグテストを終えた6人のTGRドライバーのコメントは、以下のとおり。