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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2022.03.20 10:06
更新日: 2022.03.26 15:42

LMDh車両の2022年WECハイパーカークラス参戦をFIAが承認。正式導入を「シームレスに」

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ル・マン/WEC | LMDh車両の2022年WECハイパーカークラス参戦をFIAが承認。正式導入を「シームレスに」

 WEC世界耐久選手権、およびIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権で2023年から採用される新規定『LMDh』に準拠する車両が、そのホモロゲーションに先立って、2022年のWECにスポット参戦することが許可された。3月19日のFIA世界モータースポーツ評議会における承認事項として発表されたもの。

 現在、WEC最高峰ハイパーカークラスは、『ル・マン・ハイパーカー(LMH)』規定の車両で争われている。これにはトヨタGR010ハイブリッド、グリッケンハウス007 LMHが含まれる。

 同クラスには2023年シーズンより、LMDh規定の車両も参戦可能となる。また、IMSAウェザーテック選手権では現行のDPiからクラス名が『GTP』へと変更になり、このクラスもLMDh車両で争われることになる。

 現在のところ、ポルシェは新型LMDh車両の開発テストを進めているほか、アキュラ、キャデラック、BMWも、2023年のWEC/IMSAへのデビューを予定し車両開発に取り組んでいる(アウディはプログラムを一時中断)。

 そして今回、これら共通ハイブリッドシステムを搭載するLMDh規定の車両が、2022年のWECのレースにもスポット参戦できることがFIA世界モータースポーツ評議会によって認められた。

 ただし、これらのエントリーにおいては、ハイパーカーの2022年世界選手権ポイントを獲得することはできない。

 唯一実車でのテストを開始しているポルシェは、これまでバイザッハの自社施設およびスペイン・バルセロナでテストを行っていることを公表しており、さらに今後数カ月にわたって集中的なトラックテスト・プログラムを計画している。

 WECは2022年シーズンに向けて、そのグリッドは39台が上限であることを明らかにしているが、プジョーのLMH車両『9X8』の参戦が遅れていること、またLMGTEアマクラスのGRレーシングがエントリーを撤回したため、第1戦セブリングへの参加台数は36台となっていた。

 FIA世界モータースポーツ評議会の声明は、以下のとおりだ。

「LMDh技術規則に準拠して製造された車両を2023年にシームレスに導入するため、評議会はそれらの車両に対し、今年のFIA世界耐久選手権のハイパーカークラスにレース・バイ・レース(1戦ごと)を基本に参戦することを承認した。彼らは、2022年にはポイントを獲得する資格はない」


この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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