アメリカ・フロリダ州のセブリング・インターナショナル・レースウェイで3月19日に行われた、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第2戦セブリング12時間で、“ダブル・カムバック”を経て優勝したアール・バンバーは、この勝利を2015年のル・マン24時間レースでの総合優勝に「匹敵する」ものとして位置づけている。
自身3戦目のDPiレースとなったフロリダの耐久クラシックで初めて総合優勝を果たした“キウイ”ドライバーはレース終盤、最後の1時間と15分の間にふたつのアクシデントで順位を落としたが、これを挽回しチップ・ガナッシ・レーシングが運営するキャデラック・レーシングの02号車キャデラックDPi-V.Rを優勝に導いた。
「ひどいドライビングのせいで、素晴らしいドライビングが台無しになるところだった」とバンバーはSportscar365に語った。
「クルマは素晴らしく、僕たちは(勝つために)充分なリードを築いていた。ピットアウトしたとき、LMP3カーがもう少し早く(ターン1)をクリアすると思ったんだけれど、それはミスジャッジで相手をスピンさせてしまった。だからそれは僕のせいだ」
「ドライブスルーペナルティをもらった後のペースは良く、5号車(キャデラックDPi-V.R/JDCミラー・モータースポーツ)に追いつき、オーバーテイクすることができた」
「そして(すぐに2回目のアクシデントが起きた。)ターン15/16でGTカーが寄ってきて、僕のクルマに接触してきたんだ」
「でも僕たちは本当にラッキーだった。クルマにダメージはなかったんだ」
「決勝でのクルマはとても速かったよ。デイトナ以降、ガナッシのショップで作業を続けてくれた皆には脱帽だ。僕たちはデイトナでも速いクルマを持っていたが、そのポテンシャルを示すことができなったから、今回はそれを見せることができたのは素晴らしいことだ」
「もう本当に疲れ切った。けど、これは明らかにスーパースペシャルなことだった。キャデラックに移籍して早々にセブリングで総合優勝を果たし、またひとつビッグクラシック(のタイトル)を手にすることができたのだからね」
「このレースでの勝利は、2015年のル・マンに匹敵するものだ。本当に素晴らしいよ」