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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2022.03.21 09:33
更新日: 2022.03.21 09:52

大クラッシュのトヨタ7号車「モノコックは変形しすぎていて使えない」と技術首脳/WEC

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ル・マン/WEC | 大クラッシュのトヨタ7号車「モノコックは変形しすぎていて使えない」と技術首脳/WEC

 トヨタGAZOO Racingのテクニカル・ディレクター、パスカル・バセロンによると、WEC世界耐久選手権第1戦セブリング1000マイルレースでクラッシュを喫した7号車GR010ハイブリッドは、第2戦スパ・フランコルシャン戦に向け「おそらく」モノコック交換をすることになるという。

 ホセ・マリア・ロペスがターン14のタイヤバリアに高速でクラッシュしたことにより、7号車のモノコックは「変形しすぎていて、再び使うことができない」とバセロンはSportscar365に対し語っている。

 同時に、GR010ハイブリッドのクラッシャブル・ストラクチャーはロペスを無傷に保ち、サーキットのメディカルセンターでのチェックの後、ロペスはWEC決勝翌日に行われたIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のセブリング12時間レースに出場している。

「クルマが損傷している。とくに、右フロントのタイヤ&ホイールによって、モノコックが損傷している」とバセロンは述べている。

「ホセは大きな衝撃を感じなかった。彼はクルマがとても安全だと感じた、と。それを聞けたのは良かった。クルマはそれほど酷くは損傷していないものの、タイヤ&ホイールがモノコックに押し込まれており、モノコックは変形しすぎていて、再び使うことができない」

 この大クラッシュは、トラフィックのなか、ターン9手前でロペスがLMGTEアマクラスのマシンと接触し、コース右側のバリアでフロント部を損傷した後、ピットへと戻る際に生じたものだった。

 数コーナーを抜けた後、彼はフロントを引きずったまま高速のターン14へ飛び込み、旋回も減速もできないまま、バリアへと突っ込んで2回目の事故を引き起こした。これにより、レースは即座に赤旗中断となった。

「クルマにそれほどダメージがなかったのは、印象的だった」とバセロンはターン9での最初のアクシデントについて語った。

「フロントエンドの交換のみを計画していた。ホセがコースへと復帰したとき、クルマは(フロント部分以外は)問題なさそうだった」

「ホセはなるべく速くピットに戻ろうとした……だが明らかに速すぎた。250km/hに達するとスプリッターのピラーが壊れ、それを失った。そして、フロントのダウンフォースがなくなった。これが、彼がクラッシュした理由だ」

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この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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