フェラーリ、次世代GT3車両『296 GT3』をシェイクダウン。2023年正式デビューへ

　4月12日、フェラーリは開発中の新型GT3車両、『296 GT3』の初走行を完了したと発表した。ロードカーの296GTBをベースとする296 GT3は、現行の488 GT3 Evoに取って代わり、2023年に世界じゅうのGT3レースにおいてデビューが予定されている。

　フェラーリの発表によれば、アレッサンドロ・ピエール・グイディとアンドレア・ベルトリーニが、フェラーリのフィオラノのテストトラックで新たなV6ターボ搭載車両のステアリングを握り、トラックでの走行とエンジニアによるチェックを交互に繰り返し行うこの日の走行プログラムを担当したという。

　296 GT3は、フランスのオレカが製造する最初のフェラーリ・レースカーであり、その生産もオレカが担う。

「今日、GTレースが我々の未来の一部となる機会を迎えた」とフェラーリのスポーツカーレース・ディレクターであるアントネッロ・コレッタは述べている。

「そして、それは特別な瞬間だ」

「我々はフィオラノで最初のテストを実施することにした。そこは我々のホームであり、プロジェクトに携わった人々が特別な感情を共有できるようにするためだ」

「この車両は今後も徹底的なテストプログラムが予定されているが、この最初のセッションからすでにいくつかの良いフィードバックがあった」

　フェラーリは2022年3月に296 GT3のイメージ画像を発表した際、「今後数カ月以内に」トラック上での開発テストをスタートさせるとしていた。