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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2022.04.18 12:59
更新日: 2022.04.18 13:12

プレマ、ELMS初参戦初優勝を達成。GTEは0.1秒差で決着/開幕戦ル・キャステレ

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ル・マン/WEC | プレマ、ELMS初参戦初優勝を達成。GTEは0.1秒差で決着/開幕戦ル・キャステレ

 4月17日、南フランスのポール・リカールでELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズの2022年シーズン開幕戦『ル・キャステレ4時間レース』が行われ、シリーズ初参戦のプレマ・レーシングが走らせる9号車オレカ07・ギブソン(ロレンツォ・コロンボ/フェルディナンド・ハプスブルク/ルイ・デレトラズ組)が初優勝を飾った。

 開幕直前にドライバーラインアップを一部入れ替えてシーズン第1戦に臨んだプレマチームは、土曜の予選で3番手グリッドを確保。今季最初のポールポジションを獲得したTDSレーシング×ヴァイヨンの31号車オレカ07と、フロントロウの2番手につけたユナイテッド・オートスポーツの22号車オレカ07を追いかけるかたちでレースをスタートした。

 オープニングラップで起きた混乱に巻き込まれた後、ホームストレートでストップしたGTEカーを回収するためスタートから5分後にセーフティカー(SC)が導入されたレースの序盤戦は、31号車を交わした22号車が隊列を引っ張っていく展開に。

 しかし22号車オレカは、最初のピットストップ時に左フロントタイヤが抜けないトラブルでタイムを失いトップのポジションを失ってしまう。ライバルと同時ピットインしていた31号車オレカがふたたび首位に浮上し、9号車オレカがこれに続いていく。

 スタートから2時間目にコロンボから交代したハプスブルクが駆るプレマ9号車は、TDS×ヴァイヨンのオレカを交わしてトップに躍り出ると、その後トラブルなくレースをリード。残り1時間でデレトラズにバトンタッチした。

 アンカーを任されたスイス人ドライバーはプレマのクルマを首位のままフィニッシュに導き、開幕戦ル・キャステレ4時間レースのトップチェッカーを受けてイタリアチームにELMS初優勝をもたらしている。

 彼らの後方では、ソフィア・フローシュ/ベント・フィスカール組がドライブしたアルガルベ・プロ・レーシングの19号車オレカ07が総合2位表彰台を獲得。10番手スタートから着実に順位を上げ、終盤の表彰台争いにおいてスプラッシュ・アンド・ゴーを用いた戦略が奏功しポディウムフィニッシュを果たした。
 
 総合3位は昨年、モンツァで1勝を挙げたパニス・レーシングの65号車オレカが入り、IDECスポール28号車オレカが4位、クール・レーシングの37号車オレカが5位となっている。総合6位はLMP2プロ・アマクラスを制した、レーシングチーム・ターキーの34号車オレカ07(サリ・ヨルック/チャーリー・イーストウッド/ジャック・エイトケン組)だ。

 LMP3クラスは公式プレシーズンテストでも最速タイムを記録していたクール・レーシングの17号車リジェJS P320・ニッサン(モウリス・スミス/マイケル・ベナム/マルテ・ヤコブセン組)が開幕戦ウイナーに。

 GTEクラスでは、ファイナルラップまで続いた接近戦を制したリナルディ・レーシングの32号車フェラーリ488 GT3 Evo(ピエール・エーレット/ニコラス・バローネ/メモ・ギドリー)が優勝を飾った。クラス2位となったプロトン・コンペティション77号車ポルシェ911 GT3 Rとのギャップはわずか0.120秒だった。
 
 木村武史組ケッセル・レーシングの57号車フェラーリ488 GT3 Evoはクラス9番手からのスタートだったが、4つ順位を上げクラス5位で今季初戦を終えている。

2022年ELMS第1戦ル・キャステレ4時間のスタートシーン
2022年ELMS第1戦ル・キャステレ4時間のスタートシーン
予選10番手から総合2位表題を獲得したベント・フィスカール/ソフィア・フローシュ組(アルガルベ・プロ・レーシング)
予選10番手から総合2位表題を獲得したベント・フィスカール/ソフィア・フローシュ組(アルガルベ・プロ・レーシング)
開幕戦ル・キャステレでポール・トゥ・ウインを決めたクール・レーシングの17号車リジェJS P320・ニッサン
開幕戦ル・キャステレでポール・トゥ・ウインを決めたクール・レーシングの17号車リジェJS P320・ニッサン
優勝したリナルディ・レーシング32号車フェラーリ488 GT3 Evo(右)と0.120秒差で敗れたプロトン・コンペティション77号車ポルシェ911 GT3 R(左)
優勝したリナルディ・レーシング32号車フェラーリ488 GT3 Evo(右)と0.120秒差で敗れたプロトン・コンペティション77号車ポルシェ911 GT3 R(左)
木村武史組ケッセル・レーシングの57号車フェラーリ488 GT3 Evo
木村武史組ケッセル・レーシングの57号車フェラーリ488 GT3 Evo

■2022年ELMS第1戦ル・キャステレ 決勝レースハイライト


この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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