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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2022.04.27 20:10
更新日: 2022.04.27 20:37

ポルシェのGTDプロに対する姿勢は、IMSA GTPが始まる2023年も「まったく同じ」

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ル・マン/WEC | ポルシェのGTDプロに対する姿勢は、IMSA GTPが始まる2023年も「まったく同じ」

 ポルシェは、IMSA DTPでのLMDhプログラムを開始する2023年も、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のGTDプロクラスへ参加を希望するカスタマーチームをサポートすることに前向きであり、その姿勢を崩さないつもりだ。

 ポルシェのモータースポーツ責任者であるトーマス・ローデンバッハはSportscar365に対し、ドイツのメーカーはトップレベルのGTカスタマーレースのために掲げている「非常に明確な哲学」に従い続けており、これはLMDhの到着によって中断されることはないだろうと語った。

 パフ・モータースポーツは今年、GTDプロのファーストシーズンにポルシェのフルタイムチームを代表して参戦。マット・キャンベルとマシュー・ジャミネを擁し9号車ポルシェ911 GT3 Rで同クラスに参戦している。

 現在のところカナダのチームによる2023年のプログラムは発表されておらず、チーム・ペンスキーとのタッグで行われるLMDhプログラムの立ち上げにともない、ポルシェがワークスドライバー陣の役割を把握する中で、キャンベルとジャミネが来年どこに配置されるのかは分かっていない。

 ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツは、現行のDPiに代わるGTPクラスでLMDhのワークスカーを2台走らせる予定であり、このプログラムに参加するドライバーラインアップは今年後半に決定するものと考えられている。

「パフはいいチームであり、もし彼らが自分たちのレースをしたいと決めた場合は、我々は彼らと一緒にサポートについて話をするだろう」とローデンバッハは述べた。

「だが、それは彼らが決めることだ。これまでもそうしてきたし、それが健全なやり方だと考えている。来年もまったく同じやり方だ」

「ル・マンのことを考えると(2023年以降は)GTEマシンが見られなくなるため、GT3クラスがより重要になることは確かだ。しかし我々にとって、その背後にある哲学を変える必要はない」

 このように語ったローデンバッハは、ポルシェがGTDプロクラスでワークスカーを走らせるつもりはないと強調した。

ポルシェ・モータースポーツ副社長のトーマス・ローデンバッハ
ポルシェ・モータースポーツ副社長のトーマス・ローデンバッハ

 ポルシェのGTDプロへの取り組みは、トタルエナジースパ24時間レースや911 GT3 Rが初参戦する今季からのDTMなど、注目度の高い他の大会においてプロレベルのGT3チームをどのようにサポートするかを反映している。

「ポルシェ911 GT3 Rの場合は、非常に明確な哲学がある」と同氏。

「IMSAであれ、他のチャンピオンシップであれ、GT3 Rで何が起ころうとも、それは非常にハイレベルなプロのカスタマー・スポーツなんだ。これらのシリーズをどのようにサポートするかについては、私たちは明確な理念を持っている」

「ワークス体制での参戦は考えていない。長年にわたって行ってきたサポート体制は非常に良いものだと思う。どのチームか、どのシリーズかにもよっても異なるが、私たちには一定のシステムがあり、それを変えるつもりはないんだ」

「我々の仕事は成功していると思う。ドライバーを派遣するサポートに加えて、パフォーマンス面での追加サポートや少額の資金援助もあるが、それ(金銭的支援)は本当にわずかなものだ」

「彼らは自分たちで運営資金を調達しなければならず、私たちはその背後にいる。そのような関係性を我々は維持したいと考えている」

「そして、他メーカーがワークス体制でエントリーで参戦してきても、私たちはそれが間違っていると思うため喜ばしくはない。それでも我々のシステムは変わらない。これまでどおり続けていくつもりだ」

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この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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