4月29日、ACOフランス西部自動車クラブは28日付で第90回ル・マン24時間レースの最新版・暫定エントリーリストを発表した。これにより6月11~12日に行われる伝統の1戦に出場する全62台のドライバーラインアップが確定した。
今回のアップデートは、LMGTEプロクラスのフェラーリ勢と未定だったLMGTEアマクラス、およびLMP2チームのラインアップ確定が主な内容となっている。
その中のひとつであるAFコルセの布陣では、ダニエル・セラとダビデ・リゴンがフェラーリ・セミワークスチームにカムバックしている。2019年のGTEプロクラスウイナーであるセラは、アレッサンドロ・ピエール・グイディ、ジェームス・カラドとともにふたたび51号車フェラーリ488 GTE Evoをシェアする。
一方のリゴンは、僚機52号車フェラーリのレギュラードライバーであるミゲル・モリーナ、アントニオ・フォコのペアに合流し“世界三大レース”のひとつを戦うことになった。
なお、昨年のル・マンで、ピエール・グイディとカラドと組みGTEプロクラスを制したコム・レドガーは、ガレージ59のオペレーションでGTEアマクラスを戦う、インセプション・レーシングの59号車フェラーリ488 GTE Evoをドライブすることが決定している。
IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のスタードライバーのひとりであるランガー・バン・デル・ザンデは、GTEアマクラスで66号車フェラーリ488 GTE Evoを走らせるJMWモータースポーツに合流。ふたりのアメリカ人ドライバー、ジェイソン・ハート、マーク・クバムとチームを組む。
現在、IMSAのトップカテゴリーであるDPiクラスに“名門”チップ・ガナッシ・レーシングが運営するキャデラック・レーシングから参戦しているバン・デル・ザンデにとって、ル・マンでGTカーをドライブするのは今大会が初めての経験となる。彼は過去4回ル・マンに出場しているが、2度のLMP1参戦を含む3回はドラゴンスピードから、昨年はインターユーロポル・コンペティションからLMP2クラスに挑んだ。
同じく北米からやってくるウェザーテック・レーシングでは、ジュリアン・アンドロウアーとジャンルカ・ジラウディが79号車ポルシェ911 RSR-19でクーパー・マクニールとチームを組む。また、アメリカのハードポイント・モータースポーツは、キャサリン・レッグとアドリアン・ド・レーネー、チームオーナーのロブ・フェリオールを登録している。