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投稿日: 2022.06.04 11:51
更新日: 2022.06.11 12:21

【ル・マン24Hブログ(1)】設営進むサルトで“新たな日本人”を発見/“ヘンタイ”カメラマン現地情報

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Blog | 【ル・マン24Hブログ(1)】設営進むサルトで“新たな日本人”を発見/“ヘンタイ”カメラマン現地情報

 レース界のマニアック“ヘンタイ”カメラマンこと鈴木紳平氏が、今年も愛してやまないル・マン24時間レース取材へと赴いています。コロナ禍の各種制限がほぼ解除されたフランス・ル・マンはどんな様子なのか? ヘン愛に満ちた鈴木氏の視点で、ル・マン現地の“細部”をお伝えしていきます。

 決勝1週前のテストデー(6月5日)を目前に、サルト・サーキットでは準備が着々と進められている様子。まだクルマは1ミリたりとも走っておりませんが、すでにサーキット内外は彼にとってはヨダレもののネタに溢れているようで……。

* * * * * * * 

 日本のレースファンの皆様いかがお過ごしでしょうか。

 レース目白押しの時期ですが、北半球は夏至を迎える季節となり、それはル・マン24時間の時期を意味します。今年はお客さんもフルで入場し、公開車検、ドライバーズパレードも開催されます。

 まずは公開車検、テストデイとなりますが今回は現地の準備風景をお届けしたいと思います。新たな日本人あり、特注のペンキ、LMDhポルシェも登場します。

 それでは2022 ル・マン24時間レースブログ“搬入・設営編”いってみましょう!


 第90回ル・マン24時間耐久レースであります。プジョーが居ないのが残念でなりませんが、ポスターにもその姿はありません。2022年のル・マンに参戦しない旨の発表の前にポスターは完成しているので、ACOは事前に知っていた疑惑があります。


 サーキットは搬入、設営の真っ只中。中の様子を見に行きましょう。


 まずこちらはトヨタのトランスポーター。シンプルなデザインです。ピットボックスの目の前にゲートがある関係で、ホームストレート上にトランスポーターを停めガンガン搬入していきます。


 そしてさり気なく、また誇らしげに4度のル・マン24時間制覇、4度の世界耐久選手権チャンピオンのステッカーが貼られます。


 こちらは今年から世界耐久選手権を転戦しているコルベットチームのトランスポーター。シボレー・コルベットC8.Rのシルエットデザインがカッコいいです。レースではここまで苦戦が続いていますが果たして三味線なのか否か。


 ピットロードを見てみましょう。トヨタは絶賛整備中です。あれ? ピットの中に見た顔があります。


 昨年のスパ24時間で、【ブーツェン・ジニオンに所属する日本人メカニック。「いつかはル・マンに」とヨーロッパで単身戦う】でも取り上げた木村祥吾メカニックです。

 国内でチーム ル・マン、セルモ等に在籍しその後世界へ飛び出し、いよいよ今年からトヨタGAZOO RacingヨーロッパのWECチームの一員となり、レースカー2台の油圧セクションを担当しています。レースでは7号車のピットストップメンバーの控えとのことですが、前戦スパ・フランコルシャン6時間レースでは体調不良のメカニックに代わってガンマンを担当し、チームの勝利に貢献してきたとのこと。

 スーパーGTやフロントノーズジャンプのスーパーフォーミュラでのタイヤ交換、GTワールドチャレンジでの経験が活かされているとのことです。かつて日本からメカニックが送り込まれてきたことはありましたが、実力でこの職を勝ち取り、仕事を任されているのは凄いこと。ドライバーだけでなくメカニックもル・マンを目指せる、そんな存在になってくれたらと思わずにいられません。来たれ日本人メカニック!


 その木村さん、もうすっかりチームに馴染んでいます。周りの外国人メカニックと変な日本語で会話するなどいい雰囲気です。


 そのトヨタのピット裏を見てみましょう。こちらはヘッドクォーター・トランスポーター。マネジメント・エンジニアが詰め、レース中は不夜城と化します。こちらはGRカラーとなり、かなり派手です。ちなみにトランスポーター後ろの一階が外板など大きいパーツの修理、タイヤ管理を受け持つ場となっており、二階はメカニック着替え部屋、トイレなどがあります。

 余談ですが2017年に3台体制で参戦し散った時、7号車の担当エンジニアが夜明けに二階のテラスの隅で朝日をバックにバナナを食べていた風景が忘れられません。


 ピットロードにもどりましょう。こちらはLMP2の35号車、ウルチメイト(英語読みならアルティメット)。一番大きい外板部品であるエンジンカバーが面白い形で収納されていますね。整備中にエンジンルームが暗くならないかが気になりますが、場所を取る部品なだけにいいアイデアだと思います。

■次のページへ:フェラーリの“小さなこだわり”、見えますか?


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