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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2022.08.01 15:06
更新日: 2022.08.01 18:17

M4 GT3は扱いやすいとBMWのイェロリー「パンクさえなければ優勝できたと思う」/スパ24時間

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ル・マン/WEC | M4 GT3は扱いやすいとBMWのイェロリー「パンクさえなければ優勝できたと思う」/スパ24時間

 ローヴェ・レーシングから2022年トタルエナジーズ・スパ24時間に参戦したニック・イェローリは、98号車BMW M3 GT3がレースの終盤にタイヤのパンクに見舞われるまで、「優勝を争うことができた」と感じていると語った。

 このイギリス人ドライバーがフィニッシュまで残り2時間の時点で総合3番手を走行していたとき、98号車BMWはプーオンの進入で突然姿勢を乱した。その原因はピレリ製の右リヤタイヤのパンクにあり、ピットまでスロー走行を強いられたことが同車を表彰台から遠ざけ、総合6位でレースを終えさせる要因となった。

 アウグスト・ファーフス、ニッキー・キャツバーグとチームを組んだイェロリーはSportscar365に対し、パンクの原因はすぐにはわからないが、ローヴェ・レーシングのチャンスに打撃を与えたことは明らかだったと述べた。

 チェッカーまで残り2時間半、イェロリーはケメルストレートで71号車フェラーリ488 GT3エボ(アイアン・リンクス)のダニエル・セラをオーバーテイクし、最終的にこのレースを制したラファエル・マルチェッロ駆る88号車メルセデスAMG GT3(AMGチーム・アコーディスASP)の背後についた。

「マシンの下からは“バン”と音も“ガラガラ”という音もなかった。ただ、そういうこと(右リヤタイヤのパンク)があっただけだ」とイェローリ。

「たしかに、表彰台を逃すことになったが、今日は優勝争いをすることができた。とくに前半のスティントでは、もしも僕たちがもっと良いトラックポジションを持っていれば、(有利に)戦うことができたかもしれない」

「(パンクの後は)クルマに大きなダメージを与えないよう、できる限り早く(ピットに)戻した。ライバルたちが横を通り過ぎていくのを見て嫌な気分になったが、少なくともフィニッシュまでたどり着けたし、トップ6に2台が入った」

「(大事な場面で)パンクしたとしても完走できないよりはいい。来年のレースで(優勝を)取りに行けばいいんだ」

■少なくとも「勝負を挑むことはできた」

 イェローリは、晴れて気温も高くなった日曜日の午後のコンディションのなかで、98号車BMWが優勝した88号車メルセデスに匹敵するパフォーマンスがあったと考えている。

 予選15番手から急浮上したローヴェのクルーは、30日(土)22時前のスタート5時間経過時点で初めてトップに立ち、日没から夜明けまでの暗い時間帯に主要なコンテンダーのひとつであり続けた。

「パンクさえなければ、彼ら(88号車)のところに行くことができたと本当に思っている」とイェローリは語った。

「とくに僕たちの98号車は絶好調で、どのドライバーも素晴らしい仕事をしていた」

「実際のところ、どうなったかは僕たちには分からない。なぜなら僕らは最後の数スティントの戦いに直接参加していなかったからだ。けれども、少なくとも彼らに挑戦することはできたはずだ」

優勝を争う1台となったローヴェの98号車BMW M4 GT3  2022スパ24時間
優勝を争う1台となったローヴェの98号車BMW M4 GT3  2022スパ24時間

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この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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