レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2022.08.03 12:35
更新日: 2022.08.03 12:46

最後尾から一時首位に浮上したKCMGポルシェ、優勝を争う終盤に「ペースがなかった」/スパ24時間

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


ル・マン/WEC | 最後尾から一時首位に浮上したKCMGポルシェ、優勝を争う終盤に「ペースがなかった」/スパ24時間

 KCMGから2022年のトタルエナジーズ・スパ24時間に参戦したローレンス・ファントールは、グリッド最後尾の66番手から追い上げをみせた47号車ポルシェ911 GT3 Rが同レースの総合優勝に挑戦するには、終盤に「ペースが足りなかった」と語った。

 木曜日の予選でニック・タンディとファントールがブレーキングトラブルによりラップタイムを出せなかったため、デニス・オルセンを加えたKCMGのトリオは決勝に向けて大きな課題を抱えることになった。具体的には47号車ポルシェは、プロクラスのライバルたちから大きく離れたグリッドの最後尾、総合66番手からレースを開始することになったのだ。

 そんななか、47号車ポルシェのスタートドライバーを務めたタンディは、レース開始から12分で18台をオーバーテイクするなど序盤の数スティントで好走。2時間目にはトップ30に入る注目の走りをみせた。

 その後も着実に順位を上げていった47号車は15時間目の31日(日)7時頃、タンディがラ・ソースで71号車フェラーリ488 GT3エボ(アイアン・リンクス)のダビデ・リゴンをかわし、ついに総合トップに浮上した。

 この時点では優勝候補の一角に挙げられていたKCMGポルシェだが、レースが終盤戦に入るとペースが保てなくなり次第にポジションを落としていく。結局、47号車は表彰台争いから脱落。最終的には、パンクに見舞われた98号車BMW M4 GT3(ローヴェ・レーシング)から5秒遅れて総合7位でフィニッシュしている。

ニック・タンディ/ローレンス・ファントール/デニス・オルセン組47号車ポルシェ911 GT3 R(KCMG) 2022スパ24時間
ニック・タンディ/ローレンス・ファントール/デニス・オルセン組47号車ポルシェ911 GT3 R(KCMG) 2022スパ24時間

 ファントールは、「夜の涼しいコンディションでは、(ペースは)とても良かったと思う」とSportscar365に語った。

「しかし、太陽が昇り気温が上がった途端にペースが落ちてしまった。タイヤのトラブルを防ぐために少し高めの内圧で走らなければならなかったんだ」

「もう少しで、2回ほど失敗するところだった。僕らはつねにその限界で戦っていた。だけど、メルセデスのオンボードビデオを見ると、彼らが低い内圧で走っているのが確認できた」

「つまり、彼らはその問題を抱えていなかったんだ。(ポルシェ911 GT3 Rは)エンジンが後ろにあるので、リヤタイヤにかかるストレスが大きくなる」

「結局のところ、僕たちには(優勝を争える)ペースがなかった。他のことも試したしクレイジーなオフシークエンスもやったけど、それには運が必要でうまくいかなかった」

「一方で、夜はのペースは期待できそうだった。でも、僕はスパのことをよく知っている。太陽が出るとコンディションがどれだけ変わるのかをね」

「グリップがかなり失われるんだ。他のドライバーたちも苦労しているようだったけど、僕たちはそれ以上だった」

■次のページへ:ダウンフォースを減らし、抜けるクルマに


この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

関連のニュース