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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2022.08.21 23:46
更新日: 2022.08.21 23:48

GTWCアジア第8戦SUGOはチェッカー間際にまさかの大逆転劇。星野/藤井組アストンが優勝

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ル・マン/WEC | GTWCアジア第8戦SUGOはチェッカー間際にまさかの大逆転劇。星野/藤井組アストンが優勝

 8月21日、宮城県のスポーツランドSUGOでファナテック・GTワールドチャレンジ・アジア・パワード・バイAWS第4ラウンドの第8戦の決勝レースが行われ、チェッカー間際の大逆転劇の結果、星野敏/藤井誠暢組Dステーション・レーシングの47号車アストンマーティン・バンテージAMR GT3が優勝を飾った。

 前日の第7戦に続き、スポーツランドSUGOで開催された第8戦の決勝。11時30分から行われた決勝レースでは、ポールポジションとなったカーガイ・レーシングの777号車フェラーリ488 GT3がホールショットを決めると、ケイ・コッツォリーノが後半に向けマージンを築くべくプッシュを続けていった。

 その後方では、レイド・ハーカーが駆るEMBギガ・レーシングの8号車ポルシェ911 GT3 Rがスタートダッシュを決め2番手に。荒聖治駆るBMWチーム・スタディの5号車BMW M4 GT3、藤井の47号車アストンマーティンと続く。さらに、第7戦で優勝したヨギボー・レーシングの27号車フェラーリが藤波清斗のドライブで順位を上げ、トリプルエイトJMRの2台のメルセデスAMG GT3を従えた。

 序盤からラップダウンも多く混戦模様となったが、そんななかコッツォリーノは素晴らしいスピードをみせ、22秒のリードを築くとサクセス・ペナルティも跳ね返し、木村武史に交代。一方その後方では、藤井のアストンマーティンが23周目に荒のBMWをかわし3番手へ浮上し、そのままピットイン。星野に交代する。

 各車がピット作業を終えると、カーガイ・レーシングのフェラーリはサクセス・ペナルティをものともせず大きなリードを守り、2番手に浮上したトリプルエイトJMRの99号車メルセデス、荒から山口智英に交代した5号車BMW、そしてサクセス・ペナルティで2台の先行を許した星野の47号車アストンマーティン、8号車ポルシェと続く。

 終盤、99号車メルセデスを駆るプリンス・アブドゥル・ラーマン・イブラヒムと山口、星野が三つ巴のバトルを展開していくが、山口がまずアブドゥル・ラーマン・イブラヒムをかわすと、星野もこれをオーバーテイク。アブドゥル・ラーマン・イブラヒムのメルセデスは残り2周というタイミングの最終コーナーで姿勢を乱し、アウト側のスポンジバリアにクラッシュしてしまった。

 これでトップ3は確定かと思われたが、終盤残り5周というところから、トップの木村はペースが落ちる。これで2番手以下がわずかに接近することになったが、ファイナルラップの最終コーナー立ち上がりまで、木村は10秒以上のリードをキープしていた。

 しかし、最終コーナーからの登り勾配で、木村はまさかのスローダウンを喫してしまった。木村によれば「フィニッシュラインを間違ってしまったんです。大きなリードがあったのでゆるめてしまった」というまさかのミスとなってしまう。一方その後方では、最終コーナーに黄旗は出ていたが、星野がフィニッシュライン手前で、木村の減速を見たためか一瞬速度を落とした山口をオーバーテイク。星野、山口が木村の横を駆け抜けていった。

 この結果、大逆転の優勝となったのは、Dステーション・レーシングの47号車アストンマーティン。BMWチーム・スタディの5号車BMWが2位、そしてカーガイ・レーシングの777号車フェラーリは3位という結果となった。プロ-アマクラスも同じトップ3となった。第7戦で優勝したヨギボー・レーシングのフェラーリは、ラップダウンとの接触で後退を喫している。GT4はアキランド・レーシングの大山正芳/植田正幸組71号車トヨタGRスープラGT4が優勝を飾った。

GTワールドチャレンジ・アジア第8戦 スタート
GTワールドチャレンジ・アジア第8戦 スタート
チェッカーとともにDステーション・レーシングのアストンマーティンが先行した。
チェッカーとともにDステーション・レーシングのアストンマーティンが先行した。
BMWチーム・スタディの5号車BMW M4 GT3
BMWチーム・スタディの5号車BMW M4 GT3
GTワールドチャレンジ・アジア第8戦 表彰台
GTワールドチャレンジ・アジア第8戦 表彰台
優勝したDステーション・レーシングの星野敏/藤井誠暢組
優勝したDステーション・レーシングの星野敏/藤井誠暢組
トリプルエイトJMRの2台のメルセデスAMG GT3
トリプルエイトJMRの2台のメルセデスAMG GT3
GT4を制したアキランド・レーシングの大山正芳/植田正幸組71号車トヨタGRスープラGT4
GT4を制したアキランド・レーシングの大山正芳/植田正幸組71号車トヨタGRスープラGT4
GTワールドチャレンジ・アジア第8戦 GT4の序盤の争い
GTワールドチャレンジ・アジア第8戦 GT4の序盤の争い

GTワールドチャレンジ・アジア第4ラウンド
第8戦決勝結果

Pos No Cat. Class. JapanCup Team Car Driver Laps
1 47 GT3 Pro-Am JC Dステーション・レーシング アストンマーティン・バンテージAMR GT3 星野敏/藤井誠暢 42
2 5 GT3 Pro-Am JC プラス・ウィズ・BMWチーム・スタディ BMW M4 GT3 山口智英/荒聖治 42
3 777 GT3 Pro-Am JC カーガイ・レーシング フェラーリ488 GT3 木村武史/ケイ・コッツォリーノ 42
4 888 GT3 Pro-Am トリプルエイトJMR メルセデスAMG GT3 H.H.プリンス・アブ・バーカー・イブラヒム/J.ジャファー 42
5 18 GT3 Silver AASモータースポーツ ポルシェ911 GT3 R K.クシリ/T.サティエンティラクル 42
6 8 GT3 Pro-Am EBMギガ・レーシング ポルシェ911 GT3 R S.サントソ/R.ハーカー 42
7 19 GT3 Am JC リープ・フューエリング・アンビションズ ランボルギーニ・ウラカンGT3エボ 濱口弘/大蔵峰樹 42
8 7 GT3 Am JC コメット・レーシング ホンダNSX GT3 辻子依旦/山﨑裕介 42
9 60 GT3 Pro-Am JC LMコルサ フェラーリ488 GT3 中西慧/脇阪薫一 42
10 99 GT3 Pro-Am トリプルエイトJMR メルセデスAMG GT3 H.H.プリンス・アブドゥル・ラーマン・イブラヒム/N.フォスター 42
11 2 GT3 Am JC チーム・ウエマツ マクラーレン720S GT3 植松忠雄/内田優大 41
12 51 GT3 Am AMACモータースポーツ ポルシェ911 GT3 R A.マクファーソン/W.ベン・ポーター 41
13 16 GT3 Pro-Am JC ABSSAモータースポーツ マクラーレン720S GT3 小泉洋史/澤圭太 41
14 21 GT3 Am JC アウディ・チーム・ヒトツヤマ アウディR8 LMSエボII 小倉基宏/都筑晶裕 39
15 27 GT3 Silver ヨギボー・レーシング フェラーリ488 GT3 横溝直輝/藤波清斗 39
16 71 GT4 Am JC アキランド・レーシング トヨタGRスープラGT4 大山正芳/植田正幸 38
17 14 GT4 Silver-Am GTOレーシングチーム メルセデスAMG GT4 B.リー/安岡秀徒 38
18 33 GT4 Silver-Am JC チームGMB メルセデスAMG GT4 羽田野宏明/細川慎弥 38
19 91 GT3 Pro-Am アウディスポーツ・アジア・チームXワークス アウディR8 LMSエボII D.プン/S.トン 37
R 4 GT4 Am JC コメット・レーシング メルセデスAMG GT4 坂井一裕/藤井正明 11

天候:晴れ 路面:ドライ


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