トヨタ凱旋レース。日本初上陸ハイパーカーのバトルに期待【スケジュール＆基本情報／WEC第5戦富士】

　シリーズ最大のイベントであるル・マン24時間に続き、シーズン後半戦の第1ラウンドとなった前戦モンツァ6時間を終え、2022年のWEC世界耐久選手権は終盤戦へ。タイトル争いにおいて重要な一戦となる第5戦『富士6時間耐久レース』が9月9日から11日にかけて、静岡県の富士スピードウェイで開催される。

　2019／2020年シーズンの序盤に第2戦として実施されて以来、実に3年ぶりの開催となる今季のWEC富士。2021年にシリーズ最高峰クラスがLMP1からハイパーカーに置き換えられてからは初めて開催されう大会となるため、TOYOTA GAZOO Racingが走らせるトヨタGR010ハイブリッドの凱旋を心待ちにしていたファンも多いはずだ。

　今戦での注目は、やはり第4戦モンツァでWECデビューを果たしたばかりのプジョー9X8と“王者”トヨタによるハイパーカー対決と、タイトル防衛を目指す日本チームと最高峰カテゴリーでの初戴冠を狙うアルピーヌによる選手権争いだろう。

　これらの勝敗のカギを握るBoP（性能調整）はすでに発表され、モンツァを制したアルピーヌA480・ギブソンに約40馬力に相当する大幅な出力制限が課さられた他、トヨタとプジョーの両ハイパーカーに18kgの軽量化が認められている。

　そんな今戦には、ハイパーカー、LMP2、LMGTEプロ、LMGTEアマの計4クラスに都合36台がエントリーしている。このうち、各社のワークス部隊が走らせるフェラーリ488 GTEエボ（AFコルセ）、ポルシェ911 RSR-19（ポルシェGTチーム）、シボレー・コルベットC8.R（コルベット・レーシング）のGTEプロ仕様車は今季限りで見納めとなることが決定済み。この富士ラウンドはGTEプロカーの勇姿を見られる最後から2番目のレースとなっている。

　メインイベントであるレースだけなく、ステージイベントや各種ブース出展、アウトドア・プログラムも多数用意されているWEC富士。その舞台となる富士スピードウェイの基本データや9日（金）から始まるレースウイークのタイムスケジュール、TV放送予定、最新エントリーリストなどは以下のとおりだ。

■イベント正式名称

6 Hours of Fuji

■サーキット＆イベントデータ

・名称：富士スピードウェイ
・全長：4,563m
・コーナー数：16
・レース距離：6時間

■タイムスケジュール（6月22日発表版）

・9月9日（金）
11：00～12：30　フリープラクティス1
15：30～17：00　フリープラクティス2

・9月10日（土）
10：20～11：20　フリープラクティス3
14：40～14：50　LMGTE予選
15：00～15：10　HYPERCAR＆LMP2予選

・9月11日（日）
11：00～17：00　決勝

■TV放送／映像配信予定

・J SPORTS
9月10日（土）
10：10～12：50　FP3（J SPORTS オンデマンド）
14：30～17：00　予選（J SPORTS オンデマンド）
14：30～16：00　予選（J SPORTS 3）

9月11日（日）
10：30～17：30　決勝（J SPORTS 1）
10：30～18：30　決勝（J SPORTS オンデマンド）

■ライブタイミング＆ストリーミング

・FIA WEC公式ページ
https://www.fiawec.com/

■autosport web WEC富士まとめ

・WEC第5戦富士まとめページ

■2022年WEC第5戦富士　最新エントリーリスト（9月8日付）