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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2022.09.09 21:52
更新日: 2022.09.09 22:21

トヨタ、WEC富士初日を1-2で終えるも対プジョーに油断なし「改良を重ね最高の状態で挑みたい」とハートレー

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ル・マン/WEC | トヨタ、WEC富士初日を1-2で終えるも対プジョーに油断なし「改良を重ね最高の状態で挑みたい」とハートレー

 前年のシリーズ覇者、そしてル・マン24時間レースの5連覇王者としてTOYOTA GAZOO Racingが“ホーム”の富士に凱旋。9月9日に開幕したWEC世界耐久選手権第5戦富士6時間レースの走行初日を小林可夢偉駆る7号車トヨタGR010ハイブリッドがトップで終えた。

 2019年以来、3年ぶりの開催となるWECの日本ラウンド『富士6時間耐久レース』の週末が9日(金)にスタートした。同大会で過去8戦7勝を誇るトヨタにとって、ここ富士はホームグラウンドだ。また、2021年にデビューしたトヨタGR010ハイブリッドにとっては、搭載されているハイブリッド・パワートレインが開発されたのがトヨタの東富士研究所であることから、まさに生まれ故郷への凱旋となる。

 そんな富士が舞台となる今戦での勝利に向け、トヨタは好調な滑り出しをみせた。11時から始まったFP1では、セバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー/平川亮組の8号車がトップ、今季からチーム代表を兼任する小林可夢偉組7号車が2番手につけた。
 
 午後に行われたFP2では、マイク・コンウェイ、ホセ-マリア・ロペスとチームを組む可夢偉が1分29秒948という全体ベストをマーク。これが初日最速タイムとなり、2番手には姉妹車7号車がつける結果となっている。

 両セッションでワン・ツーという好結果にも表れているように、トヨタの2台は大きなトラブルもなく順調に周回を重ね10日(土)の予選、そして11日(日)の決勝レースに向けて準備を進めている。初日に行われた2回のプラクティスを終えたドライバーたちのコメントからも、セットアップ等がスムーズに行われたことを窺うことができるが、一方でライバルとなるプジョーやアルピーヌへの警戒も怠っていない。

 凱旋レースとなるWEC富士を戦う6人のドライバーの初日コメントは以下のとおりだ。

マイク・コンウェイからホセ-マリア・ロペスにドライバー交代を行う7号車トヨタGR010ハイブリッド 2022年WEC第5戦富士6時間
マイク・コンウェイからホセ-マリア・ロペスにドライバー交代を行う7号車トヨタGR010ハイブリッド 2022年WEC第5戦富士6時間

■7号車トヨタGR010ハイブリッド

●小林可夢偉

「3年ぶりにWECを戦うために富士スピードウェイに戻ることができて、本当にうれしいです。富士は我々のホームコースであり、ふたたび日本のファンの皆さまに会えるのは最高です」

「GR010ハイブリッドは初日からとてもバランス良く、好感触です。我々は今日の2回のセッションをバランスの調整と、ここ富士を初めて走るGR010ハイブリッドを学ぶことに費やしました。これまでのところ順調ですが、ライバルとのラップタイム差は非常に近接しているので、タフなレースになるでしょう」

●マイク・コンウェイ

「また日本に来ることができ、そして、富士スピードウェイを初めてGR010ハイブリッドで走れてうれしい。さまざまなセットアップを試しながらも、両セッションをワン・ツーで終えられたので、良いレースウイークのスタートが切れたと思う」

「順調に進めることができたが、まだ幾つか改善できる部分も残っており、ハードワークを続けるよ。ハイパーカーカテゴリーでの争いは激しさを増しており、決して油断はできない。明日も決勝レースへ向けた準備を続けていく」

●ホセ-マリア・ロペス

「全体的に見て良い一日だった。2台のGR010ハイブリッドが、ライバルのハイパーカー勢に対して速さを示せたことは悪くない。まだスタートしたばかりで、ライバルがどのようなプログラムで進めているのかわからないので、我々はできることをやるだけだ」

「明日の予選では、アタック1周の実力が明らかになるはずで、どうなるか楽しみだよ。決勝のレースペースに関してまだやるべきことはあるし、かなりの接戦でチャレンジングな週末になると思うが、まずは順調なスタートが切れたと思う」

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