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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2022.10.14 14:16
更新日: 2022.10.14 14:32

バサースト12時間にプロクラス復活。2023年はオールプロドライバーの布陣が可能に/IGTC

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ル・マン/WEC | バサースト12時間にプロクラス復活。2023年はオールプロドライバーの布陣が可能に/IGTC

 例年IGTCインターコンチネンタルGTチャレンジのオープニングイベントとして開催される『リキモリ・バサースト12時間』は、新型コロナウイルス感染症のパンデミックと世界的な貨物輸送の課題が続いている影響で、今年はプロ・アマクラスを頂点とする方式に戻ったが、来季2023年については2年ぶりにオールプロドライバーのラインアップを認めることが決定した。

 IGTCを運営するSROモータースポーツ・グループは、マウント・パノラマへの復帰を目指す主要ブランドやチームから強い関心が向けられるなか、オーストラリアの国際的なエンデューロを世界トップクラスの長距離レースのひとつにしたフォーマットに戻す時期が来たことを確認した。

 来年2023年2月4~5日に行われるレースのクラス構成では“クラスA”において、プロとプロ・アマ、シルバーカップが並ぶことになる。このうちプロ・アマではブロンズドライバーを1名以上含めることが求められる。また、シルバーカップはラインアップの全員がシルバー以下にカテゴライズされたドライバーである必要がある。

“クラスB”は最新の992型911 GT3を含むポルシェ911 GT3カップカーが、“クラスC”はGT4カーが参加する。インビテーショナルクラスはSRO GT2マシンを含む車両が対象だ。ドライバー要件は、クラスBとインビテーショナルクラスで2023年にブロンズの評価を受けるドライバーが1名以上起用することが義務付けられた。

 2023年のレースではプロクラスの復活とともに、トップ10予選シュートアウトも戻ってくる。これは土曜午後に行われるセッションで、通常の予選の後トップ10タイムを記録したクルマがポールポジションをかけて争うもの。15分間のセッションが2回用意され、トップ10車両のうち上位5台と下位5台のグループに分け、各セッション内でアタックを行う。

 また、2022年から導入されたアマチュアドライバー専用のプラクティスも引き続き実施され、プロ・アマカテゴリーではアマドライバーが予選を担当することになるなど、レース全体におけるプロ・アマの重要性が高められている。

 レース中のプロドライバーの行動に関するドライビング基準に関しても、より厳しい規制が適用される予定だ。これについてはイベント中のいかなる時点であれ、プロドライバーがアマチュアドライバーと接触した場合、長時間のストップ&ゴーペナルティを含む厳しい罰則が適用されるという。

 これらの罰則は、2023年大会のスポーティングレギュレーションとテクニカルレギュレーションの改訂版に盛り込まれている。また、ワンラップダウンとなった車両に対する救済措置“ラッキードッグ”ルールも今季から引き継がれた。

プロ・アマクラスが最上位カテゴリーとなった2022年のレースで優勝したサン・エナジー1レーシングの75号車メルセデスAMG GT3
プロ・アマクラスが最上位カテゴリーとなった2022年のレースで優勝したサン・エナジー1レーシングの75号車メルセデスAMG GT3

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この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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