28~29日に決勝レースが行われたIMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップ(WSCC)開幕戦のデイトナ24時間に挑んだ2台のマツダRT24-Pは完走を果たすことができず、無念のリタイアに終わった。
マツダUSAの公式チームからエントリーした55号車、70号車の2台。26日に行われた予選では、ともにトップ10のタイムを記録しており期待を抱いて決勝レースに挑んだ。9番手からスタートした55号車は、レース序盤からトップグループに食らいつき、徐々にポジションを上げていく。
一方で、70号車はスタート直後にコース上の異物がエアインテークを塞いでしまうという不運に見舞われ緊急ピットインし、ポジションを落としてしまう。
その後、挽回すべくハイペースで走行し、Pクラスの集団に追いつくことに成功。追い上げが期待された70号車だったが、ピットレーン出口で他車と接触するなど、ふたたび不運に襲われまたしてもポジションを落としてしまった。
上位争いを展開する55号車はウエットとドライが混在する不安定な天候下でも安定したペースで走行を続け、5番手までポジションを上げたところで、過去3年間の挑戦では見ることが叶わなかった朝を2台揃って迎えた。
ところが、ウエットタイヤからドライタイヤに交換すべくピットインした際、55号車のリヤセクションから炎が上がるアクシデントが発生。ドライブしていたスペンサー・ピゴットは「ピットに向かい走行している時にリヤから異音が発生し、煙が上がった。走り続けることができず、とても残念だよ」と状況を語った。
55号車の出火原因はオイルがリークしたことによるものと特定され、完走の夢は途絶えることとなった。