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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2022.11.12 09:45
更新日: 2022.11.12 09:56

トヨタ2台の明暗を分けた予選の“戦略”「7号車のセットを参考にした」とポールのハートレー/WECバーレーン

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ル・マン/WEC | トヨタ2台の明暗を分けた予選の“戦略”「7号車のセットを参考にした」とポールのハートレー/WECバーレーン

 11月11日(金)、バーレーンのバーレーン・インターナショナル・サーキットでWEC世界耐久選手権の2022年第6戦『バーレーン8時間レース』の予選が行われ、TOYOTA GAZOO Racing(TGR)の8号車GR010ハイブリッドを駆るブレンドン・ハートレーがポールポジションを獲得した。

 前日33歳の誕生日を迎えたばかりのハートレーが8号車のアタックを担当し、1分46秒800という驚異的なタイムで、2番手に0秒810もの大差をつけてポールポジションを獲得。ハートレーとともに8号車を駆るセバスチャン・ブエミと平川亮は、ドライバーズ選手権を争うアルピーヌと同ポイントで今季最終戦バーレーンへと乗り込んできたが、このポールポジション獲得による貴重な1点を追加し、決勝に臨むことになった。

 マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ・マリア・ロペス組7号車はコンウェイがアタックを担当し、トップから0秒938遅れの3番手となった。2台の間には93号車プジョー9X8が割って入る形となっている。

 ハイパーカーとLMP2クラスの車両が走行する10分間の予選セッションは、日没後の17時10分から開始された。

 7号車のコンウェイはスタート前からピットレーンに並んで待機し、セッション開始と同時に他の車両とともにコースイン。一方、8号車のハートレーはセッションがスタートしてもガレージ内で待機し、最初にコースインした車両のトラフィックを避けるタイミングでニュータイヤを装着、アタックへと向かった。

 7号車のコンウェイは計測2周目にベストタイムをマーク。ほぼ1周遅れてのアタックに入った8号車のハートレーは、温められたニュータイヤのグリップを最大限に引き出し、他車を大きく上回るペースでトップへ浮上した。このタイムは最後まで更新されることはなく、チームにとって今季3度目となるポールポジションを獲得することとなった。

 8時間の決勝レースは、12日土曜日の現地時間14時(日本時間20時)にスタートが切られる。TGRは今季4勝目、そして4年連続となるWECでのダブルタイトル(ドライバー&マニュファクチャラー)を目指し、この決勝レースに臨むことになる。

 チーム代表、および予選アタックを担当したふたりのドライバーのコメントは、以下のとおり。

■小林可夢偉(チーム代表兼7号車ドライバー)

「ブレンドンが素晴らしい走りで、本当に良いアタックをしてくれました。チームは懸命な努力で、苦戦した練習走行時の状況から立ち直り、予選へ向けてとても強い2台のGR010ハイブリッドを仕上げてくれました」

「あとは決勝レースでドライバーが最後まで走り抜くだけです。チームを信頼し、力を合わせてクリーンなレースを戦います。目標はワン・ツー・フィニッシュですが、最も重要なのは両タイトル獲得です」

「耐久レースでは何が起こるかわかりませんし、トラフィックの処理などを含め常にリスクと隣り合わせですが、我々はいつもその中で最大限のパフォーマンスを発揮すべく挑戦を続けていて、この最後の仕事を完遂し、世界チャンピオンとしてシーズンを締めくくるべく一致団結しています」

「この週末は、WECでの今季最終戦と同時に、WRC(世界ラリー選手権)の最終戦も行われています。我々WECチームは、TOYOTA GAZOO Racing WRT(ワールドラリーチーム)が地元ファンの皆様の前で戦っているラリージャパンの成功も祈っています」

ポールポジションを獲得したブレンドン・ハートレーと握手する小林可夢偉チーム代表兼ドライバー
ポールポジションを獲得したブレンドン・ハートレーと握手する小林可夢偉チーム代表兼ドライバー

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