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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2022.12.07 21:55
更新日: 2022.12.07 22:08

ハートレーは欠席/チームWRTがRLLをサポート/CGR経営陣の動きetc.【GTPデイトナテスト初日Topics】

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ル・マン/WEC | ハートレーは欠席/チームWRTがRLLをサポート/CGR経営陣の動きetc.【GTPデイトナテスト初日Topics】

 ディフェンディングチャンピオンのアキュラ、王座奪還を狙うキャデラック、帰ってきた耐久の雄ポルシェ、そして新参のBMW。計4つの自動車メーカーがLMDhプラットフォームの基でまったく新しいプロトタイプカーを製造して覇を競い合う、2023年IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権GTPクラスのスタートが約1カ月後に迫るのに先立ち、12月7~8日の2日間にわたって開幕戦の舞台となるデイトナ・インターナショナル・スピードウェイでIMSA公認テストが実施されている。新しい時代の幕開けを前に計9台のLMDhマシンが集ったGTPデイトナテスト初日のパドックから、各種トピックスをお届けする。

■テスト初日は2台のアキュラARX-06がワン・ツーを占める

***ウェイン・テイラー・レーシング(WTR)は、デイトナ・インターナショナル・スピードウェイでの最初の2セッションで非公式ながらタイムチャートのトップに立った。リッキー・テイラー、フィリペ・アルバカーキ、ルイ・デレトラズ組10号車アキュラARX-06は、4時間にわたって行われた午後セッションで1分36秒103を記録した。

***10号車に続いたのは、同じアキュラARX-06を走らせるメイヤー・シャンク・レーシング(MSR)の60号車で、トム・ブロンクビストと新加入コリン・ブラウン、助っ人のエリオ・カストロネベス&シモン・パジェノーという4名がドライブするマシンは、トップの車両から0.074秒遅れた。

***WTRの第4ドライバーであるブレンドン・ハートレーは、今週末のFIAガーラでTOYOTA GAZOO Racingのセバスチャン・ブエミ、平川亮とともにWEC世界耐久選手権チャンピオンの表彰を受けるため、今回のテストに出席していない。

***アクション・エクスプレス・レーシング(AXR)が運営する31号車キャデラックV-LMDhは、ふたつめのセッションで75周ともっとも走行距離を稼ぎ、非公式ながら3番手タイムをマークしている。チップ・ガナッシ・レーシング(CGR)の02号車キャデラックとポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ(PPM)の7号車ポルシェ963がこれに続いた。

***一方、真新しいレース用シャシーである24号車BMW MハイブリッドV8とCGRの01号車キャデラックはともに、日中のふたつのセッションを終えた時点では、まだ走行を行っていない。

***BMW MチームRLLのテクニカル兼レース運営ディレクターであるブランドン・フライは、今日中にマシンをコースに出すことがチームの目標だとSportscar365に語った。また、CGRの運営責任者であるマイク・オガーラは、2日間のテストを新しいキャデラックのレースシャシーのシェイクダウンとして利用していると述べている。

***IMSAは、ル・マン24時間レースと同様に、選考委員会の選考に漏れたデイトナ24時間レース参戦希望チームのためのリザーブリストを想定している。シリーズの広報担当者によると、出場が認められたチームと車両を掲載したエントリーリストは来週中に発表される予定だという。

***ロア・ビフォア・ロレックス24時間(開幕戦前の公式テスト)の補足規定では最大61台が参加できるとされているが、デイトナ24時間へのエントリーリクエストは火曜日の締め切り時点で70台以上となっていたことが理解されている。

■RLLとチームWRTにとってWIN-WINの状況

***LMDhプロジェクトリーダーのマウリツィオ・レスキウタがSportscar365に語ったところによると、BMWはロレックス24時間に8人目のドライバーを起用するかどうかをまだ決定しておらず、現在「議論中」であるという。

***2024年からBMW MハイブリッドV8を用いたWECハイパーカープログラムを運営するチームWRTのメンバーは、インディアナ州ジオンズビルにあるレイホールの新しいワークショップで、チームRLLがIMSAで走らせる2台目のクルマの組み立てを支援している。このふたつめのシャシーは12月15日、サーキット・オブ・ザ・アメリカズ(COTA)でのテスト時にロールアウトする予定だ。

***チームWRTのメンバーが派遣されていることについて、レスキウタは次のように述べた。「これは、彼らが自分たちでマシンを製作する前にスキル習得のスピードアップを図ることができ、また、すべての人が休まずに働いているこのピーク時にレイホールチームを助けることができるため、WIN-WINの状況だ」

BMW MチームRLLのBMW MハイブリッドV8
BMW MチームRLLのBMW MハイブリッドV8
AFコルセの21号車フェラーリ296 GT3
AFコルセの21号車フェラーリ296 GT3

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この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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