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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2023.01.26 20:14
更新日: 2023.01.26 20:15

デイトナ本戦に向けたLMP2の性能変更はなし。2月のセブリングテストで再検証へ/IMSA

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ル・マン/WEC | デイトナ本戦に向けたLMP2の性能変更はなし。2月のセブリングテストで再検証へ/IMSA

 IMSAテクニカルディレクターのマット・クルドックは、先週末のプレシーズンテストのデータによって、ウェザーテック・スポーツカー選手権内の階層化予測が「検証された」として、デイトナ24時間レースに向けたLMP2クラスの性能変更は行わないと表明した。

 1月20〜22日にデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで行われた公式テスト『ロア・ビフォア・ザ・ロレックス』では、LMP2のオレカ07・ギブソンがLMP3マシンと同等の性能レンジとなっていることに、何人かのドライバーが懸念を示していた。

 これは、新たな最高峰クラスGTP=LMDh車両の登場に伴うクラス間のパフォーマンス調整の一環として、LMP2車両により厳しいエンジン回転域の制限が設けられたためで、これにより約50馬力程度出力が低下している。

 しかしながらクルドックは「我々は12月のテストで試したものに従って、ロアで再び検証したパフォーマンスレベルのまま、ロレックス(デイトナ24時間)に臨もうとしている」と、ロア・テストの状態から性能を調整することを否定した。

「5つのクラス間の階層化については、我々は非常にタイトなタイムギャップとトップスピードのウインドウ(幅)の中に、多くのマシンを押し込もうとしている」

「ロアでは、LMP2からLMP3、そしてGTPへの階層化が予想どおりに行われた。我々の意図は、これをデイトナ(24時間)まで貫くことだ」

 一方でクルドックは、現在のLMP2の性能レベルは3月の第2戦セブリング12時間レースに向けては再評価されるだろう、とも語っている。IMSAは2月中旬にフロリダ州セブリング・インターナショナル・レースウェイで行う公認テストを利用して、さらなる評価を行う予定だ。

「セブリングで適切なバランスを確認する機会があるのだから、それを無駄にしたくないのは確かだ」とクルドックは言う。

「デイトナはユニーク(なコースレイアウト)だし、セブリングでGTPをLMP2やLMP3と同時に走らせることで、我々の予測がどれだけ現実に即しているかを理解したいんだ」

「LMP2への変更を最小限に抑えることが我々の目標だ。我々は、クラス間に適切なギャップがあることを確認したいだけなんだ」

「デイトナでのGTPカーの性能は、IMSAの期待に沿うものだ。しかし、セブリングのようなサーキットでのダイナミクスは、デイトナでのそれとはまったく異なるだろう」

デイトナ24時間・LMP2クラスに参戦するAFコルセの88号車オレカ07・ギブソン
デイトナ24時間・LMP2クラスに参戦するAFコルセの88号車オレカ07・ギブソン

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この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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