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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2023.01.29 05:27
更新日: 2023.01.29 07:25

ジェンソン・バトン、NASCAR車両でル・マン24時間参戦へ! ガレージ56枠で100周年大会出場を目指す

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ル・マン/WEC | ジェンソン・バトン、NASCAR車両でル・マン24時間参戦へ! ガレージ56枠で100周年大会出場を目指す

 ジミー・ジョンソン、マイク・ロッケンフェラー、ジェンソン・バトンが、ヘンドリック・モータースポーツがオペレートするNASCARガレージ56プロジェクトのドライバーとして、2023年のル・マン24時間レースへの参戦を目指すことが発表された。“オールスター”トリオは、6月10〜11日にかけて開催されるフランスの耐久クラシックレースの100周年記念大会に設けられる特別参戦枠『ガレージ56』に、改造版“Next Gen”車両のシボレー・カマロZL1で参戦する予定だ。

 このプロジェクトは、ヘンドリック、NASCAR、IMSA、グッドイヤーのコラボレーションとして、2022年のセブリング12時間レースで発表されていたもの。1月28日、彼らはIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第1戦が開催されているデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで記者会見を開き、このドライバーラインアップを発表した。

 なお、車両の技術的な詳細はまだ確定していない。

■「夢の数々がひとつのイベントで実現する」とバトン

 このNASCARマシンは、ハイパーカー、LMP2、LMGTEアマクラスのマシンとともにグリッドに並ぶが、“革新的”技術を伴うエントリーとして、賞典外でレースに参加することになる。

 NASCARカップ・シリーズで7度のタイトル獲得を誇り、近年はIMSAで耐久レースの経験を積んできたジョンソンは、ル・マン出場経験を持つふたりのドライバーとともにフランスの耐久クラシックにデビューを飾る。

 ロッケンフェラーはアウディから出場した2010年に総合優勝を果たしている。2009年のF1ワールドチャンピオンであるバトンは、2018年にSMPレーシングからLMP1クラスに参戦した。また、コルベット・レーシングのファクトリードライバーであるジョーダン・テイラーが、リザーブドライバーとして参加する。

 バトンはこれまで、通常の環境でもNASCARの車両をドライブしたことがないという点で、驚きの加入となった。

「生涯にわたるレースファンとして、僕はいつも信頼できるクルマで、信頼できるドライバーとともに、確信が持てるイベントへの参戦を夢見てきた」とバトンは語っている。

「6月には、世界で最も権威のあるレースの100周年記念大会で、仲間のジミーやロッキーと一緒にNASCARを世界の舞台で披露することになり、その夢の数々がひとつのイベントで実現することになるんだ」

「NASCAR、ヘンドリック・モータースポーツ、シボレー、グッドイヤー、そして世界中の現在と未来のNASCARファンとこの冒険を共有できることを、本当に楽しみにしている」

2018年のル・マン24時間レースにSMPレーシングから出場したジェンソン・バトン
2018年のル・マン24時間レースにSMPレーシングから出場したジェンソン・バトン

 一方、ジョンソンとロッケンフェラーは、先月のセブリング・インターナショナル・レースウェイでのテストを含め、すでにヘンドリックのガレージ56開発プログラムに深く関与している。

 2022年8月にシェイクダウンを迎えた改良型カマロは、セブリング、バージニア・インターナショナル・レースウェイ、カロライナ・モータースポーツパーク、ミシュラン・レースウェイ・ロード・アトランタなど、アメリカ内のいくつかのサーキットで走行を重ねている。

この11月にもプログラムの2回目となるオントラック・セッションを実施した『シボレー・カマロZL1 Garage 56テストカー』
この11月にもプログラムの2回目となるオントラック・セッションを実施した『シボレー・カマロZL1 Garage 56テストカー』

「とても興奮している。いつかル・マン24時間レースに出場することは、一生のうちにやりたいことのリストの一番上にあったんだ」とストックカー・レースにおける伝説的ドライバーであるジョンソンは言う。

「このような機会を得ることができ、このドライバーラインナップと組むことができるのは、本当に素晴らしい。その一部になれることに、感謝しているよ」

 ロッケンフェラーは「チームとプロジェクト全体で、いまのところ素晴らしい旅ができている」と付け加えた。

「プログラムの初日から現在までドライバーとして参加できたことはすでに大きな名誉だし、さらにル・マンでジミーとジェンソンがチームメイトとして一緒にいるなんて、信じられないことだよ」

 NASCARの会長兼CEOであるジム・フランスは、「ガレージ56プロジェクトが始まった当初から、世界のトップレーサーと組んでル・マンを走ることが我々の目標だった」とコメントしている。

「ジミー、ロッキー、ジェンソンというラインアップは、まさに我々の夢見たものであり、世界のモータースポーツの最高峰で勝利を収めてきた3人のエリートドライバーたちだ」

「NASCARの75周年を祝うにあたり、これらの世界的なチャンピオンが、ル・マンをはじめとする世界中のファンに、NASCARのレースカーの姿とサウンドを届ける手助けをしてくれることを光栄に思う」

1月28日発表されたNASCARガレージ56プロジェクトのドライバー。ジミー・ジョンソン、マイク・ロッケンフェラー、ジェンソン・バトン
1月28日発表されたNASCARガレージ56プロジェクトのドライバー。ジミー・ジョンソン、マイク・ロッケンフェラー、ジェンソン・バトン


この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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