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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2023.01.30 11:26
更新日: 2023.01.30 12:16

敗戦もV-LMDhの信頼性に「感動した」とキャデラック陣営。課題はペース不足/デイトナ24時間

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ル・マン/WEC | 敗戦もV-LMDhの信頼性に「感動した」とキャデラック陣営。課題はペース不足/デイトナ24時間

 チップ・ガナッシ・レーシング(CGR)とアクション・エクスプレス・レーシング(AXR)は、デイトナ24時間レースでGTPクラスデビュー戦の優勝を逃したものの、新型LMDhプロトタイプカー『キャデラックV-LMDh』の信頼性に勇気づけられたという。

 キャデラック・レーシングを運営するCGRの2台と、ウェーレン・エンジニアリング・レーシングのバナーの下でIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の2023年シーズン開幕戦を戦ったアクション・エクスプレスの1台は、他のLMDhメーカー3社とは異なり車両に大きな遅れを生じさせるトラブルなくレースを完走した。

 キャデラックのレースに影響を与えたのは主に外的な要因だった。CGRの01号車は5時間目にLMP3マシンに追突され、その後、燃料ホースをつけたままピットを離れたことによってドライブスルーペナルティを受けた。また、AXRの31号車・キャデラックは、ル・マン・シケインでGTDカーと接触した後、上位争いから脱落した。

 01号車は電気系統のトラブルでステアリングを交換したが、ギアボックスのトラブルに見舞われた優勝車のメイヤー・シャンク・レーシング(MSR)の60号車アキュラARX-06よりもピットロードの滞在時間は少なかった。

 チップ・ガナッシ・レーシングのグローバル・オペレーション・ディレクターであるマイク・オガーラは、「我々はその間ずっとフラットアウトだった」とSportscar365に語った。

「キャデラックが抱えていた唯一の問題は、接触によるものだった。どのクルマも(車両自体のトラブルでは)ガレージに入らず、何も落ちず、(大きな問題は)なかった。私たちはそのことに感動した」

「少しスピードを見つけなければならない。私はレーサーだから負けるのは好きじゃないけど、心の底ではこの数カ月で達成したことに満足している」

 オガーラはCGRのキャデラックが、ワン・ツー・フィニッシュを飾ったアキュラ勢に挑むペースを欠いた理由を突き止めるのは簡単ではないと述べた。

「ピットレーンでの作業を見る限り、信頼性は我々の方が上だと思う」と同氏。

「スピードに関しては改善すべきことはひとつではないと思う。おそらく、10個の小さな問題を解決しなければならない」

「だから、私たちはダラーラやGMの人たちと一緒に働いているんだ。我々はそれぞれ自分の力を少しずつ入れて、うまくいけばライバルに勝つ方法を見つけることができると考えている」

3位となった01号車キャデラックV-LMDhのランガー・バン・デル・ザンデ/セバスチャン・ブルデー/スコット・ディクソン組(キャデラック・レーシング)
3位となった01号車キャデラックV-LMDhのランガー・バン・デル・ザンデ/セバスチャン・ブルデー/スコット・ディクソン組(キャデラック・レーシング)

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この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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