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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2023.01.31 23:22
更新日: 2023.01.31 23:37

史上初の3年連続優勝/ウィンワードの鬼門/グロージャン次戦も登場etc.【デイトナ24時間決勝Topics】

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ル・マン/WEC | 史上初の3年連続優勝/ウィンワードの鬼門/グロージャン次戦も登場etc.【デイトナ24時間決勝Topics】

 1993年以来30年ぶりに復活したGTPクラスの下、ついに登場した4メーカーのLMDhカーによって総合優勝が争われた2023年のデイトナ24時間レース。ポルシェ、アキュラ、キャデラック、BMWの新型ハイブリッド・プロトタイプカーのデビュー戦は既報のとおり、メイヤー・シャンク・レーシングw/カーブ・アガジャニアンの60号車アキュラARX-06が制し、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権“新時代”の記念すべき1ページ目にその名を残している。

 そんな第61回ロレックス24・アット・デイトナの決勝レース後のトピックスをお届けする。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ 

*** メイヤー・シャンク・レーシング(MSR)は、ロレックス・デイトナ24時間レースで通算3勝目を挙げ、規定の異なるアキュラのマシン(アキュラARX-05【DPi】とARX-06【LMDh】)で2連勝を達成した。同チームのもうひとつの勝利は2012年、フォードエンジンを搭載したライリーDP(デイトナプロト)で記録したものだ。

*** エリオ・カストロネベスは、1973年と1975-76年に優勝したピーター・グレッグ以来の3連覇ドライバーとなったが、3年で勝利を収めたのはカストロネベスが史上初。これは1974年の大会がオイルショックの影響で中止となったためだ。

*** トム・ブロンクビストとシモン・パジェノーは、ともに2連勝で2回目の優勝を飾った。彼らとチームを組んだコリン・ブラウンは2014年のPC(プロトタイプチャレンジ)と2020年のLMP2クラス優勝に続いて、ロレックス24で初の総合優勝を果たしている。

*** MSRチームの共同オーナーであるマイク・シャンクは、残り26分で迎えた最後のリスタート時に、10号車コニカミノルタ・アキュラARX-06を駆るフィリペ・アルバカーキが「とても敬意を払ってくれた」と、同じアキュラ・ファクトリーGTPチームのオーナーであるウェイン・テイラーに感謝した。

■車検失格車両なし。リザルトが確定

*** ポルシェLMDhのファクトリー・ディレクターであるウルス・クラトレによると、6時間目にバッテリーの交換作業を行った7号車ポルシェ963はウォーターパイプの問題により、残り6時間を切った段階で追加のガレージ送りを強いられたという。クラトレは次のように説明した。「ウォーターパイプが破損したのは初めてのことだった。私たちはこの他にも多くの問題を抱えていた。今回のレースでは初めてのことが多く、今まで直面したことのない問題もあった。レースの後にやるべきことがたくさんある」

*** アクション・エクスプレス・レーシング(AXR)のチーム・マネージャーであるゲイリー・ネルソンは、ジャック・エイトケンのデビュー戦に満足している。「我々は、ジャックにとても感激している。彼は初めて我々のマシンに乗り、ピットを出てそして接触してしまった。でも、接触は彼のせいではなく、あの瞬間にクルマが集まってしまっただけなんだ」

*** BMW Mモータースポーツ・ディレクターのアンドレアス・ルースは、スタートフラッグを振ったBMWグループ取締役会長のオリバー・ツィプセの存在と関心によって、ファクトリーLMDhの運営に弾みがついたと語った。「彼はレース中ずっとここにいて、皆にありがとうと言っていた」とルース。「彼はチームの一員であることを楽しんでいた。彼にとっても我々にとっても、いい機会だったと思う」

*** ルースは、25号車BMWが序盤にハイブリッドの問題に遭遇したにもかかわらず、姉妹車の24号車よりも速かったと付け加えた。BMWは、この差をさらに分析するつもりだ。「それはドライバーのせいではないことは確かだ」とルースは述べた。「(2台に乗った)コルトン・ハータがあるクルマでパフォーマンスを発揮し、別のクルマで遅いということはドライバーのせいではないからね」

*** GTPクラスのレース後技術検査は、事前のアナウンスのとおり月曜日の午前中まで延長された。これは、新しいハイブリッドエンジンを搭載したプロトタイプカーの確認作業が、以前に比べて複雑になったためだ。全5クラスで車検対象となったすべてのクルマが検査を受け、当初発表された結果が変更されることなく無事に検査が終了した。

2023年IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権開幕戦『第61回ロレックス24・アット・デイトナ(デイトナ24時間レース)』のスタートシーン
2023年IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権開幕戦『第61回ロレックス24・アット・デイトナ(デイトナ24時間レース)』のスタートシーン
左からエリオ・カストロネベス、シモン・パジェノー、トム・ブロンクビスト、コリン・ブラウン(60号車アキュラARX-06)
左からエリオ・カストロネベス、シモン・パジェノー、トム・ブロンクビスト、コリン・ブラウン(60号車アキュラARX-06)
BMW MチームRLLのBMW MハイブリッドV8
BMW MチームRLLのBMW MハイブリッドV8

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この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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