ランボルギーニは、ブランド初のプロトタイプカーをデビューさせる2024年のWEC世界耐久選手権、およびIMSAミシュラン・エンデュランスカップのLMDhプログラムで、シングルカーエントリーに集中する予定だ。
イタリアのメーカーのモータースポーツ責任者であるジョルジオ・サンナは、先週末のデイトナでSportscar365に対し、このクルマの導入には段階的なアプローチが必要だと語った。
彼はまた、来年のル・マン24時間レースに2台目のハイパーカーを追加し、2025年のデイトナ24時間のGTPクラスにも2台のマシンを投入する計画であることを明らかにした。
ランボルギーニはLMP2コンストラクターのリジェと協力して、ブランド初となるトップレベルのスポーツプロトタイプを開発している。このクルマは、ファクトリーとアイアン・リンクスが共同で設立したオフィシャルチームによって運営される予定だ。
「確実なのは2024年のWECは1台、ル・マンでは2台になるということだ」とサンナは語った。また、彼はIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権内のエンデュランスカップでのシングルカー体制も確認した。
「それは能力と努力の問題だ。我々にとってプロトタイプカテゴリーでは初めての経験であり、マニュファクチャラーとしてレースにデビューするのも初めてなんだ」
「より保守的になり、マシンの開発と学習プロセスに集中するためには、1台でスタートするのがよいと考えている。そして、2台目を投入することが可能かどうか、いつ可能かを評価することになる」
ランボルギーニは、2023年末までにLMDhのホモロゲーションを取得することを目指している。一方、レースデビューがいつになるかは現在のところ不明であり、サンナは2024年の第1四半期に登場すると予測している。
「(シェイクダウンの)タイミングとしては、夏の初めから走らせるつもりでいる」と彼は言った。
「2023年末にホモロゲーションを取得するのが目標だ。その後、デビューがいつになるかを段階的に評価することになる。いずれにせよ、来年の第1四半期というのが我々の予測だ。それはこのクルマの開発段階の結果に基づいて判断することになる」
「私たちはシミュレーターで(の開発に)非常に熱心に取り組んでいて、すでに風洞でもいくつかのテストセッションを実施した。すべてが正しい方向に動いているよ」
「夏の初めにはヨーロッパでテストを開始する。そして、夏の終わりにはアメリカでもう1台テストカーを用意する予定だ。IMSAとWECの各プログラムに向けたクルマの開発を並行して進めていくことになる」