2023年のELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズの暫定エントリーリストが、2月6日付で発表された。最高峰となるLMP2カテゴリーには18台が参戦し、グリッド全体としては42台のエントリーを集めることとなった。
■モントーヤ親子も参戦
LMP2へのエントリーは、プロ／アマクラスが11台を占めており、昨季2022年より大幅に増加している。これは、WEC世界耐久選手権のLMP2カテゴリーにおいて、今季からプロ／アマが廃止される影響を受けたものだ。
昨年のLMP2王者であるプレマはELMSでのタイトル防衛は目指さず、2023年はWECに2台体制で参戦するため、エントリーリストには含まれていない。
しかしながらユナイテッド・オートスポーツ、アルガルベ・プロ・レーシング、IDECスポール、デュケイン・チーム、インターユーロポル・コンペティション、クール・レーシング、パニス・レーシングが、このクラスをリードしている。
既報のとおり、ユナイテッド・オートスポーツの22号車からは佐藤万璃音が参戦を開始する。
アルガルベ・プロは、キャデラックのファクトリードライバーであるアレックス・リンと契約。2020年のル・マンでGTEプロクラスウイナーとなったイギリス人は、ジェームズ・アレン、カイフィン・シンプソンとともに、25号車オレカ07・ギブソンをドライブする。
IDECスポールでは、パトリック・ピレに代わりローレンツ・ホアがステップアップし、ポール・ラファーグ、ポール・ループ・シャタンとともに参戦。また、既報のとおりクール・レーシングからは、WECでトヨタGAZOO Racingに所属するホセ・マリア・ロペスがLMP2デビューを飾る。
プロ／アマクラスは、DKRエンジニアリング、ユナイテッド、ドラゴンスピード、クール・レーシング、プロトン・コンペティションが新たに加わったことで、全11台となった。
ドラゴンスピードでは、ファン・パブロとセバスチャン・モントーヤの親子ペアが、ヘンリック・ヘドマンと組んで参戦する。
12台で構成されるLMP3クラスは、ほぼリジェのマシンで占められており、デュケインD08・ニッサンを駆るのは2チームのみ。新規チームとしては、WTM・バイ・リナルディ・レーシングが参戦する。また、レーシング・スピリット・オブ・ルマンがミシュラン・ル・マン・カップからステップアップし、アルティメットは昨年のWECでオレカを走らせた後、LMP3へ復帰することとなった。
LMGTEクラスには、12台の車両が参戦する。AFコルセ、スピリット・オブ・レース、ケッセル・レーシング、JMWモータースポーツ、そしてシリーズ新参のフォーミュラ・レーシングのフェラーリ5台に加え、ポルシェ4台、アストンマーティン3台がエントリーしている。
ケッセル・レーシングの57号車フェラーリ488 GTEエボからは、昨年に引き続き日本の木村武史が参戦する。WECでもチームメイトとなるグレゴリー・ハファカー、そして昨季のELMSで組んだフレデリック・シャンドルフとのトリオとなる。木村はこれでWEC、ELMS、そしてアジアン・ル・マン・シリーズと、ACOが関わる3シリーズに参戦を果たすこととなった。
ELMSの2023シーズンは、4月23日のバルセロナ4時間レースで開幕する予定だ。
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