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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2023.03.10 13:52
更新日: 2023.03.10 15:08

英米独伊4メーカーのモデルが激突するGTEアマ。WEC開幕戦ではアストンマーティンが最軽量

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ル・マン/WEC | 英米独伊4メーカーのモデルが激突するGTEアマ。WEC開幕戦ではアストンマーティンが最軽量

 アメリカ・フロリダ州のセブリング・インターナショナル・レースウウェイで行われる、3月11~12日のシリーズ公式テスト“プロローグ”、翌週15~17日に開催される2023年シーズン開幕戦セブリング1000マイルに先駆け、WEC世界耐久選手権・LMGTEアマクラスのBoP(バランス・オブ・パフォーマンス=性能調整)が発表されている。

 2022年限りで、自動車メーカーのワークスチームが覇を競い合っていたLMGTEプロクラスが消滅したため、今季のWECはプロ・アマカテゴリーであるLMGTEアマクラスが唯一のGTカテゴリーとなる。同クラスでは昨年に引き続きBoPとサクセスバラスト・システムによって混戦が演出されることになる。

 今季2023年のGTEアマククラスには、フェラーリ488 GTEエボ、ポルシェ911 RSR-19、アストンマーティン・バンテージAMR、シボレー・コルベットC8.Rの計4車種が参戦予定だ。

 3月17日に決勝レースが行われる開幕戦セブリングに向けては、チャンピオンマシンであるバンテージAMRが、ライバル車よりも軽い状態でシーズンをスタートする。このイギリス車の最低重量は1245kgに設定されており、これは次点のフェラーリ488 GTEエボよりも18kg軽い。

 コルベットC8.Rは1265kgで、ポルシェ911 RSR-19は1269kg。いずれも1263kgのフェラーリとほぼ同等のミニマムウエイトとなっている。

 一方、燃料搭載量の項目ではアストンマーティンがもっともタンク容量が少ない88リットルに。フェラーリは、これよりわずかに多い89リットルで、コルベットが95リットルで続く。ポルシェは“3桁”に乗る101リットルの容量が認められた。

 最高出力を管理する分野は、自然吸気エンジン積むクルマとターボエンジン車で制御方法が異なる。前者はエアリストリクターを採用し、シボレーは今回φ41.3mmのリストリクターを使用する。同じくNAエンジンを使用するポルシェはφ30.6mmだ。

 フェラーリとアストンマーティンはターボエンジンを使用するため、エンジン回数に応じたブースト圧レベルが規定されている。

 これらのBoPに加えてGTEアマクラスでは、ル・マン24時間を除くシーズン中にサクセスバラストシステムが採用されている。このため第2戦以降は、直近のレース順位やランキングに応じてバラストを積むことで、同型のマシンでも車両ごとに最低重量が変動していく。

フェラーリとポルシェがハイパーカークラスに以降した一方、シボレーはGTEアマクラスに主戦場を移す
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シボレーが加わりラインアップが4車種に増えるLMGTEアマクラス
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この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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