レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2023.03.16 14:13
更新日: 2023.03.16 14:14

プジョー9X8は「確実に前進した」とミューラー。直線スピード改善も「トヨタは倒すのが難しい」

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


ル・マン/WEC | プジョー9X8は「確実に前進した」とミューラー。直線スピード改善も「トヨタは倒すのが難しい」

 WEC世界耐久選手権にプジョーから参戦するニコ・ミューラーは、開幕前テストの『プロローグ』でプジョー9X8が大きな前進を遂げたことを評価しつつ、王者トヨタとの戦いはチャレンジングなものになるだろう、と付け加えている。

 ミューラーがロイック・デュバル/グスタボ・メネゼスとシェアする94号車プジョー9X8は、3月11〜12日にセブリング・インターナショナル・レースウェイで行われたプロローグで225周を走破し、大きなステップを踏んだ。

 2日間の走行距離では2台のトヨタGR010ハイブリッドと、5号車ポルシェ963に次ぐ4位となっているが、プロローグでのベストラップでは、首位トヨタに約1秒の差をつけられた。

 なお、フェラーリやポルシェなど、ハイパーカークラスのライバルとは対照的に、プジョーはここセブリングでのテストを一切行わずに、プロローグに入っている。

 ミューラーは、「僕らは確実に前進した」と語っている。

「9X8でここに来るのは初めてだ。とてもユニークなサーキットで、数日間ここでテストをしているライバルたちと、戦うことになる」

「セブリングに特化した経験を積まなければならないことは分かっていた。これまでのところ、何かおかしなことは起こっていない。僕らには、まだやるべきことがある」

「セブリングには独特の課題があり、僕らは正しい方向に向かっているけど、まだ潜在的に何かが起きる可能性がある」

 プジョー9X8は2022年のシーズン後半にシリーズを戦ったが、その3つのレースからの具体的な改善点を尋ねると、ミューラーはストレートラインのペースアップを指摘した。

「昨年はトップスピードで苦戦を強いられることがあった」とミューラー。

「その点では、大きな前進を遂げたと思う。ステアリングを握っている僕らにとって、トップスピードは最も簡単にラップタイムを上げる方法だ。そこでミスをしてタイムを失うということはないからね」

「だから、少なくともそのレベルには達しているようだ」

 プジョーの改良にもかかわらず、ミューラーはトヨタの2台がレースウイークエンドに向けて大きなアドバンテージを保持しているだろうと考えている。

「特にケルン/日本の友人たちが強そうだね」とミューラーはほのめかす。

「彼らはこの種のレギュレーションで最も経験豊富だ。彼らはこの流れの中にいて、このチャンピオンシップで、このレベルにおいて何年もオペレーションされてきているから、彼らが基準になると思う」

「現実的でなければならないだろう。プロローグで見たように、僕らにとって、彼らは倒すのが難しい相手だと思う」

「他のメーカーについては分からない。けど、ここで何度もテストしている他のメーカーとの差は、それほど大きくはなかったね」

セブリングを走行する94号車プジョー9X8
セブリングを走行する94号車プジョー9X8


この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

関連のニュース