更新日: 2023.05.30 18:07
TOYOTA GAZOO Racing、宮田莉朋をTGR WECチャレンジドライバーに選出
TOYOTA GAZOO Racingは5月30日、2023年のスーパーGT GT500クラスならびに全日本スーパーフォーミュラ選手権に参戦中の宮田莉朋を、TGR WECチャレンジドライバーに選出したと発表した。
TOYOTA GAZOO Racingはサステナブルなモータースポーツ業界の実現に向け、将来WEC世界耐久選手権で活躍できるドライバーの育成・輩出を目指し、TGR WECチャレンジプログラムを実施している。
WECチャレンジドライバーに選ばれた宮田は、WECで活躍することを目指し、2023年はドイツ・ケルンにあるTOYOTA GAZOO Racingヨーロッパ(TGR-E)でのドライビングシミュレータートレーニングやフィジカルテストに参加する。
また、6月に開催されるル・マン24時間レース、7月のモンツァ6時間レース、および9月の富士6時間レースでは、TOYOTA GAZOO Racing WECチームとともに行動し、コミュニケーション力の向上、チームとの融和を目指すとしている。なお、本プログラムへの参加継続については、毎年のパフォーマンスと成長を評価した上で判断されるとのことだ。
TGRドライバー・チャレンジ・プログラム(TGR-DC)出身の宮田は現在23歳。スーパーGT GT500クラスにTGR TEAM au TOM‘Sから、スーパーフォーミュラにVANTELIN TEAM TOM’Sから参戦し、両カテゴリーで今季1勝を飾っている。
TOYOTA GAZOO Racingは今回の選考理由を「国内レースで安定した速さを見せてきていること、海外参戦への強い意志を持ち、それに向けた自助努力をしてきていること、そして昨年末のTGR-Eでのシミュレーターセッションに参加し、レギュラードライバーに劣らぬタイムでの走行パフォーマンスを見せ、チームからも高い評価を得ていること」としている。
また、TOYOTA GAZOO Racingは6月のル・マン24時間レースにて、エントリーレベルの若手ドライバーを対象としたWECチャレンジプログラム特別研修を実施するとも明らかにした。
世界最高峰のレースをル・マンで体感し、海外経験によって視野を広げるとともに、将来WECで活躍することを目標とするべく、今回はTGRドライバー・チャレンジ・プログラム レーシングスクール(TGR-DC RS)の中村仁、小林利徠斗が参加を予定しているという。
TOYOTA GAZOO Racingは「プログラムの参加を通じて、ドライバーたちが将来につながる多くの経験を積み、成長していくことを期待しています」としている。