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投稿日: 2017.04.17 12:30
更新日: 2018.04.12 20:09

スーパーフォーミュラ、JSB1000も今週開幕。鈴鹿2&4を楽しむ2017年のポイントを紹介

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スーパーフォーミュラ | スーパーフォーミュラ、JSB1000も今週開幕。鈴鹿2&4を楽しむ2017年のポイントを紹介

 スーパーGTが岡山で開幕を迎えたが、もうひとつの国内最高峰カテゴリーであるスーパーフォーミュラがいよいよ今週末に鈴鹿サーキットで開幕を迎える。開幕戦のスーパーフォーミュラは、恒例となっている2&4としてJSB1000も併催。今シーズンの鈴鹿2&4の見どころはどこになるのか。

 スーパーフォーミュラでは今年、チームのラインアップが大きく変わった。新人ドライバーとして全日本F3から山下健太、ニック・キャシディがともにKONDO RACINGから参戦し、ピエール・ガスリー(TEAM MUGEN)、フェリックス・ローゼンクビスト(SUNOCO TEAM LEMANS)、ヤン・マーデンボロー(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)を合わせた5人がスーパーフォーミュラデビューを果たす。

 その中でも、ガスリーとローゼンクビストの実績が飛び抜けている。ガスリーは昨年GP2(現F2)のチャンピオンを獲得し、レッドブルの育成ドライバーとしてF1トロロッソのシート争いに加わり、残念ながら今年のF1デビューはならなかったものの、レッドブル/トロロッソの次期F1ドライバー候補。昨年スーパーフォーミュラに参戦し、今季マクラーレン・ホンダでF1デビューを果たしたストフェル・バンドーンと同じパターンでの参戦となる。

 一方のローゼンクビストはF3世界一決定戦として知られるマカオGPを2連覇し、ヨーロピアンF3を制するなど世界的な実績が高く、さらにはインディ・ライツやフォーミュラE、そしてDTMなどインターナショナルな経験が豊富なドライバーだ。「来日するにあたって、僕のマネージャーでもある元F1ドライバーのステファン・ヨハンソンや、マーカス・エリクソン、スーパーGTに参戦するビヨン・ビルドハイムにもアドバイスをもらったんだ」と同郷の先輩たちからアドバイスをもらい、初めての日本でのレース参戦にこぎ着けた。

 また、国際的な実績は少ないものの、マーデンボローは一昨年にもスーパーフォーミュラのテストに参加し、雨の岡山では抜群の速さを見せて関係者を驚かせており、ポテンシャルは高い。全日本F3組のふたりを合わせた5人のルーキーはいずれも、骨のある強者ぞろいだ。

 ハード面では「クイック&ライト」のコンセプトのもとで製作されたダラーラ製シャシーSF14を引き続き使用し、エンジンはトヨタ、ホンダがそれぞれ昨年型のアップデートバージョンを開発。タイヤは昨年からワンメイクに復帰したヨコハマタイヤが2年目を迎え、このオフのテストではかなりの進化が伺える。同じF3000クラスのF2と比較するよりも、F1と比較した方が適切とも言える高速性能を備えた現在のスーパーフォーミュラのパッケージ。昨年のバンドーンのように、F1を目指すドライバーの世界的な登竜門になりつつある。

 このオフのテストでは、ヨコハマタイヤの2年目の進化が相まって、コースレコードが続出。新しいタイヤとのマッチングが詰められて迎える開幕戦の鈴鹿では、コースレコードとなる新次元の速さが期待される。

 鈴鹿、富士で行われた2回のテストでは両方ともVANTELIN TEAM TOM’Sが首位を奪っており、進化したタイヤとのマッチングで他チームに一歩先んじている様子が伺えた。このトムスに、2年連続ドライバーズチャンピオンを輩出しているP.MU/CERUMO・INGINGの国本雄資、そして石浦宏明がどう挑むのか。そしてホンダ陣営の中ですにでトップタイムを維持し、エースの風格すら漂っているガスリー、そしてチームメイトの山本尚貴がどのように絡むのかが、今年のスーパーフォーミュラの序盤の見どころとなりそうだ。

 開幕戦の鈴鹿は、1本以上のタイヤ交換が義務付けられた、203km(35周)のスプリントバトルとなる。予選の順位とスタートの出来が勝敗の大きな分かれ目となるだけに、まずは土曜日の予選から激しい戦いになることは間違いない。

■2輪は鈴鹿8耐に向けての前哨戦となるセミ耐久


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