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投稿日: 2017.04.22 21:32
更新日: 2017.04.22 21:33

大注目のガスリー失速。本番の予選で感じたスーパーフォーミュラの難しさ

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スーパーフォーミュラ | 大注目のガスリー失速。本番の予選で感じたスーパーフォーミュラの難しさ

 注目新人が多い今季のスーパーフォーミュラ。なかでも最高注目度を有するのは、やはり昨年のGP2(現FIA−F2)王者ピエール・ガスリー(TEAM MUGEN)だが、開幕戦鈴鹿の予選は8位という“微妙”な結果に。予選の戦いぶりと決勝に向けての思いを聞いた。

「とても難しい日だった。3月上旬の鈴鹿テストの時より暖かくなった条件のなかで、マシンに違和感があったし、マシンを遅く感じた。昨日の練習走行からダウンフォースの問題を抱えていたんだけど、それについての原因(空力系のメカニカルな問題という)が今朝のフリー走行で判明したんだ。午後の予選に向けてはセットアップも全面的に見直して臨み、Q1(3位で突破)ではベターなフィーリングを得ることができた」

「Q2(7番手で突破)もまずまずだったと思う。ただ、Q3では関口選手の後ろを走ることになってしまい、ターン14(スプーンふたつめ)ではコンマ7秒くらいのミスもあった。それにまだ、僕はタイヤをきちんと使えていないね。ウォームアップのやり方がつかみきれていないんだと思う。正しいウインドウ(温度レンジ)に入れるのが難しい」

 テスト時との温度条件の違いや、実戦の予選でのタイヤの温め方に苦心し、そこに金曜〜土曜午前にはトラブルも重なったことで厳しい戦いとなっている様子のガスリー。前日段階ではF1バーレーン・テストからの直行スケジュール下、「正直、ジェットラグもある」と話していた。

 それでもQ3進出という一定の結果を残しはした。だが、「テストで調子(順位)が良かっただけに、8位という順位にはガッカリしている。少なくともトップ5には入れるポテンシャルが僕たちにはあると考えていたから」と残念がる。

 仮にターン14でのコンマ7秒というミスがなければ、ガスリーのQ3タイムは単純計算で1分36秒2。予選5位には入っていた理屈になり、自身のポテンシャル診断は正しいことになる。そしてその一方、課題もしっかりと自認。

「セクター3に関して僕たちが課題をもっていることも事実だ。その点は決勝に向けてインプルーブしていきたい」

「Keep Learning(学習中)」という言葉も何度か繰り返したガスリー。決勝に向けては「Be Fast!(とにかく速くなる)」とのシンプルな目標を語り、「最も速い者が勝者になるんだ」と、レースの真理めいた言葉も重ねつつ、自らを鼓舞する。


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