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投稿日: 2017.09.10 20:34
更新日: 2017.09.13 01:03

チームルマンの驚異のソフトタイヤ50周。スーパーフォーミュラ常識破りの戦略はどう生まれたのか

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スーパーフォーミュラ | チームルマンの驚異のソフトタイヤ50周。スーパーフォーミュラ常識破りの戦略はどう生まれたのか

 スーパーフォーミュラ第5戦オートポリスで優勝したピエール・ガスリー(TEAM MUGEN)から主役を奪う驚きを与えたのが、SUNOCO TEAM LEMANSの2台だった。ドライバーのフェリックス・ローゼンクビスト、そして大嶋和也、そして今年からチーム監督になった片岡龍也に今回のレースについて聞いた。

「特別なレースになった。ふたりとも表彰台に上がれたことは良いことだし、嬉しいことだ」と、第3戦富士で2位、第4戦もてぎで3位、そして第5戦オートポリスで2位と3戦連続で表彰台を獲得したローゼンクビスト。

 スタート直後、先陣を切って4周目にピットへ入り、ミディアムタイヤからソフトタイヤに履き替えてコースに復帰したローゼンクビスト。この時点ではミディアム、ソフト、ソフトの2ストップ戦略だと考えられたが、実際にはそこから残りの50周を走りきり、10番グリッドから2位表彰台を獲得した。

「スタートの状況によってピットストップのタイミングを決めようという戦略だった。クルマはソフトタイヤの方が良かったし、ピットストップのタイミングは最初は中盤がいいと思っていたよ」と大胆な戦略を選択した経緯を話すローゼンクビスト。

「もしスタートで5位まで上がっていたらピエール(ガスリー)と同じ戦略でいっていたかもしれないけど、残念ながら僕のスタートがあまり良くなかったから、リスクがあっても最初の方で入ると決めた。ソフトタイヤが(50周)保つことはわかっていた。決勝はギリギリの計算をしながらのマネージメントレースだったね」

「チームは苦戦をしてきたし、本当に頑張ってくれた。努力の成果が出たと思っているよ。レース終盤にピエール(ガスリー)にも近づいたけど、タイヤが最後まで保つか不安があったし、どのようになるかわからなかったから、タイムをキープして最後まで走りきることに専念したんだ」

 同じく、チームメイトの大嶋和也も同じ戦略でレースを戦い、15番グリッドから3位表彰台を獲得。大嶋は6周目にピットに入りミディアムタイヤからソフトタイヤに交換。その後、ソフトタイヤで48周を走りきった。

「自分は金曜日からソフトタイヤを使い、決勝に向けて準備をしてきました。そのデータ的には決勝でもソフトタイヤが長く使えるだろうと。勇気は必要でしたけど、15位でゴールしてもしょうがないのでチームに勝負させてくれとお願いしました。この作戦にしてよかった」


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