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投稿日: 2017.10.21 20:59
更新日: 2017.11.10 13:20

スーパーフォーミュラ2度目のチャンピオンとなった石浦宏明。会見で垣間見せた複雑な胸中

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スーパーフォーミュラ | スーパーフォーミュラ2度目のチャンピオンとなった石浦宏明。会見で垣間見せた複雑な胸中

 超大型の台風21号の接近を翌日に控え、急きょ、決勝レースが開催中止になったスーパーフォーミュラ第7戦鈴鹿。中止の決定とともに石浦宏明(P.MU/CERUMO · INGING)のシリーズチャンピオンが確定し、石浦が会見に出席。そこで一瞬見せた表情に、石浦が抱えていたさまざまな重圧を垣間見た。

「(チャンピオン決定は)キッズウォークをやっている最中に突然聞かされて、実感がなくてびっくりしている状況です」と、チャンピオン獲得の率直な感想を語る石浦。

「明日がどうなるか決められる立場でもないですし、レースがどうなるかわかならかったですが、レースがないと考えてしまうと集中できなくなってしまうので、明日、全力で戦うつもりでいました。このような結果になってしまいましたが、チャンピオン獲得は素直に嬉しいです」

 急な決定に戸惑いながらも、喜びの言葉を並べる石浦。シーズンを振り返って、チャンピオンを獲れた要因を振り返った。

「今シーズンを考えると1戦1戦しっかりと戦えたことが結果につながっていると感じます。(ピエール・ガスリーやフェリックス・ローゼンクビストといった)才能あるドライバーたちと戦えたことは自分にとってもいい経験になったし、自信につながった。最終戦は残念でしたが、良いシーズンを送れたのでチームに感謝しています」

「時には僕もチームに多く要求することもありましたけど、毎レース、良いクルマを準備してくれて、常に万全の状態でした。そういった小さな積み重ねがチャンピオン獲得につながったと思います」

「チームにとっては3年連続のドライバーズタイトル、2年連続のチームタイトルです。自分でも不思議なくらいチームがすごく強くて、チームワークが良かった。チームタイトルとドライバーズタイトルは毎回獲れることではないですし、複数回タイトルを獲っているということは、自分、チームを含め、実力がしっかりついてきたというで嬉しいですし、チームには本当に感謝したいです」

 2015年に初めてスーパーフォーミュラのタイトルを獲得して今年で2度目。前回との違いはどのような部分にあるのか。

「(初めてタイトルを獲得した)2年前は岡山が初優勝で、そのときはチームも僕がチャンピオン争いをすると思っていなかったですし、僕も今よりはるかに緊張していました。前回は体が動かなくなるような感覚もありました。今は自分も自信を持っているので、そこまで緊張することはなかったです。自分の力とチームが一緒にクルマを作り上げれば、いい戦いができるとは思っていましたので、落ち着いてレースに臨めていたと思います」


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