全日本スーパーフォーミュラ選手権第2戦オートポリスの予選が5月12日に行われ、平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)がトップタイムをマークした。2番手には野尻智紀、3番手にはルーキーの松下信治のDOCOMO TEAM DANDELION RACINGが入り、僅差のタイム差のなかで上位グリッドを獲得することになった。
■Q1:ルーキー、阪口晴南が一時はトップでセッションをリード
気温24度、路面温度38度のドライコンディションで行われた第2戦オートポリス予選。ミディアムタイヤで行われる予選Q1は注目のスポット初参戦ドライバーふたり、トム・ディルマン(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)と阪口晴南(TEAM MUGEN)を加えた19名で争われた。
まず最初にターゲットタイムを記録したのは坂口。1分27秒677でトップに浮上し、その坂口にチームメイトの山本尚貴(TEAM MUGEN)が続いてTEAM MUGENがワン・ツー体制を築く。3番手に小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)、ニック・キャシディ(KONDO RACING)、中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)というトップ5の顔ぶれ。この時点で、ディフェンディングチャンピオンの石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)はノックアウトゾーンに位置している。
開始10分を過ぎると、ほぼすべてのドライバーがいったんピットイン。残り時間7分を切ったところで、各車が再びコースインし、2度目のタイムアタックに入った。
目まぐるしくトップが入れ替わる中、伊沢拓也(TCS NAKAJIMA RACING)が1分27秒053でトップに立つ。最後のアタックで記録した伊沢のタイムはこのまま破られることなく、Q1を1番手で通過。2番手には山本、3番手に平川が続いた。
ルーキーの松下信治(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)は2度目のアタックで大幅にポジションを上げて4番手、初参戦の坂口は堂々の7番手、石浦は2度目のアタックで一時は上位につけたが、その後順位を落とし8番手でQ1通過を手にした。
15番手の国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)、16番手ジェームス・ロシター(VANTELIN TEAM TOM’S)、17番手ナレイン・カーティケヤン(TCS NAKAJIMA RACING)、18番手大嶋和也(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)がQ1で脱落。
坂口と同じく今大会が初のスーパーフォーミュラ参戦となるトム・ディルマン(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)は19番手でQ1突破はならなかった。
■Q2:可夢偉、1分25秒台のレコードタイム更新でQ2トップ通過
予選Q2、ソフトタイヤを装着した各車が開始早々にコースに飛び出していく。そんななか、石浦、山本、キャシディらはアタックのタイミングをずらし、やや遅れてコースイン。
ほとんどのドライバーがアウトラップ後、計測1周目にタイムアタックを敢行。まず松下、山本が1分26秒292の同タイムでトップに並ぶなか、そのタイムを遅れてコースインしたキャシディが上回る。
さらにキャシディに続いたのが、アウトラップから計測2周目でのアタックを選択した平川で、2番手に浮上。しかしトップタイムの更新はならず、このままキャシディがトップでQ2通過なるかと思われた矢先、リーダーボードの1番手に飛び込んできたのが可夢偉だ。