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投稿日: 2018.05.13 10:07
更新日: 2018.05.13 10:13

躍動するホンダの若手。阪口晴南がスーパーフォーミュラデビュー戦の予選で見せたポテンシャル

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スーパーフォーミュラ | 躍動するホンダの若手。阪口晴南がスーパーフォーミュラデビュー戦の予選で見せたポテンシャル

 全日本F3を主戦場としている18歳が、世界最速ワンメイクフォーミュラとも評されるスーパーフォーミュラにスポット参戦。なかなか準備万端とはいかない状況下、オートポリス戦の予選に臨んだ阪口晴南(TEAM MUGEN)はQ2進出を果たし、中団11番グリッドを獲得した。

 ミディアムタイヤのみ使用できる予選Q1は20分間あるため、各車2回のランが基本線。ファーストランはユーズドあるいはニューでの感触確認および“1回目”のタイム出し、そしてセカンドランが全車ニュータイヤでの本命勝負、というような流れになる。

 つまりファーストランの順位に決定的な意味はないが、Q1のセッション半ば、ちょっとした衝撃がオートポリスに走ったのも事実だった。

 スポット参戦の新人18歳・阪口がトップタイムでファーストランを終えたのである。しかも2番手には本人が「今、最も身近にいて、もっとも目標にしている選手です」と語る“ホンダのエース”、前戦優勝者にして今回の金曜専有走行でもトップタイムだった僚友・山本尚貴がつけていたことが、あくまで途中経過の順位とはいえ、タイミングモニター上の見栄えも良くしていた。

 阪口は最終的に7番手でQ1を見事に突破する(山本は2番手で突破)。続くQ2では並み居る強豪のなかでQ3進出の金星は挙げられなかったが、予選11番手は健闘したといっていい部類の結果だろう。

「そう思ってもらえたらうれしいですけど、満足はしていません」と、予選後の阪口。「Q1のミディアム(のニュー)にはすごくフィーリングも合っていましたし、実際、いいところにいけました。ただ、ソフトのニューはQ2がまったくの初めてだったので、クルマは良かったと思うんですけど、僕の(ドライビングの)アジャストとか、ウォームアップの仕方、他車との位置取りなどが難しかったですね。不完全燃焼です」。

 ミディアムのニューに関しては3月末の富士テスト参加時に「なんとなく」つかめていたが、ソフトのニューはその時に試せなかったという。走行機会もタイヤのセット数も限られるなか、やむを得ない部分とはいえ、スポット参戦の新人には厳しい状況をやはり阪口は抱えていたのである。


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