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投稿日: 2016.08.19 19:31
更新日: 2016.08.19 19:44

Q1で使用したタイヤを冷やしてQ3へ。こっそりお伝えしたいSF第4戦もてぎの楽しみ方

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スーパーフォーミュラ | Q1で使用したタイヤを冷やしてQ3へ。こっそりお伝えしたいSF第4戦もてぎの楽しみ方

 今回、なにかと話題の多いスーパーフォーミュラ第4戦ツインリンクもてぎ。シーズン後半の勢力図を占う意味でも重要な一戦になる。その中でも、今回導入される2スペック目のソフトタイヤの使い方は一番のキーポイント。その最初のクライマックスとなる土曜日の予選。もちろん普通の順位争いも充分に楽しめるが、ここではこっそり、マニアックな楽しみ方をお伝えしたい。

 予選の見どころの前に、まずは今回のもてぎ戦の見どころをざっくりとおさらいしたい。

1)2スペック目のタイヤ、ソフトタイヤを投入
 今回のもてぎでは従来のミディアムタイヤに加えて、2スペック目のタイヤ、ソフトタイヤを使用することになる。1戦6セットのタイヤ使用制限のなかで、新品タイヤは4セット。その中の2セットがソフトタイヤとなる(残りはミディアム2セット、前戦からの持ち越しミディアム2セット)。どこでどっちのタイヤを選ぶのか、チーム&ドライバーの腕の見せどころ。さらには、ウエットタイヤもソフトとミディアムの2スペックを導入。

2)トヨタ、ホンダともにニューエンジン投入
 このもてぎ戦は、トヨタ、ホンダともに今季2基目となるニューエンジンを投入。そのニューエンジンは両メーカーとも、スーパーGTで2基目として投入されたエンジンとベースは同じ。そのスーパーGTではホンダエンジンの評判がすこぶる高かっただけに、このスーパーフォーミュラでもホンダエンジンの本当の逆襲が始まるのでは、との声が現場から聞こえている。

3)ブレーキパッドをヒトコ製に換装
 前回のスーパーフォーミュラ第3戦富士戦ではいろいろトラブル、アクシデントが目立ったブレーキ関連。今回からブレーキパッドのメーカーが代わり、ブレーキの効き方、耐久度が変わる。走行時間が短い中で、ドライバー、チームがそれをどう使いこなすか。

 つまりは、エンジン、タイヤ、ブレーキという、かなり大きな要素が今回のもてぎ戦で変更されることになる。いずれのチームもドライバーも充分な走行機会がないまま、今回のもてぎで使用されることになる。現在ランキングトップの山本尚貴も、今週末の展望を以下のように語る。

「地元での1戦なので、いつも以上に気持ちの入るレースではありますが、スーパーフォーミュラ&フォーミュラ・ニッポンにステップアップしてから、もてぎで1度も表彰台にすら上がれていません。だから今週は特に優勝したいです。(ブレーキ、ソフトタイヤ、エンジンが変わるが?)もちろん良い方向へ行くよう、できる限りの準備はしてきました。ただ、どのチーム、どのドライバーも未知数な部分がたくさんあるので、チームとドライバーの力が一層試される戦いになると思います。自分たちの力を100パーセント出し切ることに集中したいですね。加えてトヨタもホンダもここから新型エンジンを投入します。その性能差がどういった形で表れるのかも重要です。後半戦を戦う上で、(今週末は)正念場です」

 山本が話すように、今回のもてぎは後半戦の勢力図を占う重要な一戦。どのチームにも言えることだが、未知の戦いになる。その中でも、今回のもてぎ戦で特にオススメしたく、そしてもっとも面白くなりそうなのが土曜の予選だ。

■予選Q3で使うタイヤは、新品ミディアムか中古ソフトか──


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