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投稿日: 2018.07.07 21:26
更新日: 2018.07.07 21:51

タイヤ選択と雨に泣かされたスーパーフォーミュラ第4戦公式予選。悔しさの残るドライバーたち

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スーパーフォーミュラ | タイヤ選択と雨に泣かされたスーパーフォーミュラ第4戦公式予選。悔しさの残るドライバーたち

 スーパーフォーミュラ第4戦の公式予選は雨に翻弄された。降っては止む雨に、各チームとドライバーは頭を悩ませる。今大会の予選で、悔しい結果に終わったドライバーたちには、なにが起きていたのだろうか。予選後に取材できてドライバーたちのコメントをもとに、彼らの予選での選択を振り返る。

 Q1の最後に本降りとなった雨は、Q2を迎える前にやみ、Q2が始まるころには路面もドライに向かっていた。ただ、路面はまだ少し濡れており、判断が難しい状況。レインタイヤかドライタイヤかで、判断が分かれた。セッション開始後はレインタイヤで走れるコンディションではなく、レインタイヤを選択したドライバーはタイヤ交換を行っている。

 このような状況のなかで、スリックタイヤを最初から履いたドライバーが必ずしも有利だったわけではなかった。というのも、スリックタイヤを選択していながらQ2敗退を喫したドライバーもいるからだ。

 DOCOMO TEAM DANDELION RACINGの松下信治は最初からスリックタイヤを選んだドライバーのひとり。10番手に終わった。

松下信治(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
松下信治(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

「アタックラップで、ヘアピンでスピンをしてしまったんです。縁石が濡れていて、それに足を取られてしまいました。自分のミスです。次の周には雨が強くなってきていたので、もうダメでしたね」

「タイヤの選択は迷いませんでした。チームも対応してくれて、そこはよくやってくれたと思います。ただ、ドライビングで普通しないようなミスをしてしまいました。Q2は流してでも通過できたと思います。データ上は、ですけどね」と苦笑する松下。濡れた路面に足をすくわれ、Q3進出を逃した。

 また、松下のチームメイト、野尻智紀はセッション後半の降雨とウエット路面に翻弄され、まさかのQ1脱落。前戦のポールシッターである野尻だったが、Q1のノックアウトゾーンからタイムを更新できないままセッションの折り返しを迎え、雨が落ちたことでスリックタイヤでの走行を強いられた。DOCOMO TEAM DANDELION RACINGにとっては厳しい結果となってしまった。

 松下と同様に、スリックタイヤ勢のなかでもQ2でセッションを終えたのが山下健太(KONDO RACING)だ。ウエットでのセッションとなった朝のフリー走行で、トップタイムだった山下。雨でも調子がよく、今週末初のスリックタイヤでの走行となったQ1でも感触はよかったという。そしてスリックタイヤで挑んだQ2。山下は12番手でQ3進出を逃してしまう。

山下健太(KONDO RACING)
山下健太(KONDO RACING)

「今回いけるぞ、と思っていたのですが、Q1の終わりで雨が降ってきてしまいました。タイヤ選択は悩みませんでしたね。ただ、雨が降ると思っていたので、(早々にタイムを出すつもりだったのに)予想と違いました」

「レインタイヤからドライタイヤに交換したクルマが、僕のアタック中に前に出てきたんです。一番タイヤがいいときに。それでアタックをやめてもう一度トライしましたが、もうタイヤが終わっていました。普通の予選だったら楽勝でQ3にいけていたと思います。それを考えると悔しいです」

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