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投稿日: 2018.07.09 00:24
更新日: 2018.07.09 17:38

近藤真彦監督が語る夢、ホンダエンジンの改善点《あと読み》スーパーフォーミュラ第4戦富士決勝

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スーパーフォーミュラ | 近藤真彦監督が語る夢、ホンダエンジンの改善点《あと読み》スーパーフォーミュラ第4戦富士決勝

 ダンプコンディションの予選から、ドライで行われたスーパーフォーミュラ第4戦富士の決勝。スタートからチェッカーまでのトップバトル、分かれた戦略、オーバーテイク&バトルの多さなどなど、見どころが多かったレースのポイントを3点に絞り、レース後に関係者に聞いた。

■KONDO RACINGはトップチームの仲間入りか

 ニック・キャシディの初優勝とともに、KONDO RACINGとしても2008年のJ-P.デ・オリベイラ以来となる10年ぶりの優勝。近藤真彦監督にとっては嬉しさとともに、恥ずかしさ、そして手応えを感じる一戦となった。

「10年ぶりと言われると恥ずかしい。全然勝てていなかったので、あまり10年ぶりと言わないで(笑)」と、会見で話した近藤監督。その言葉はまさに、レース屋として負けず嫌いというだけでなく、まだまだこんなものでは喜べないという気持ちの裏返しでもあったようだ。

「今回の一番の勝因はドライバーふたりがフレッシュで、ふたりとも全日本F3のチャンピオンがステップアップしてきてくれたというのが僕にとっての強みで、1年、2年、3年で育て上げていきたいなという気持ちが強かった。あとは昨シーズンからチーム内の人事の改革とかをいろいろ進めてきて、それがだんだん、歯車が合ってきたんじゃないかなと思っています。ですので、このあとの何レースかと、来年に向けて今日はニックがすごくいいきっかけを作ってくれたので、チームのモチベーションとしてもすごく高くなった」と近藤監督。

2008年以来のトップフォーミュラ優勝の近藤真彦監督と初優勝を飾ったニック・キャシディ

 昨年はその期待の若手、山下健太とキャシディがそれぞれポールポジションを獲得し、今回のレースでは雨で荒れた展開のなかでポールを奪い、ドライとなった決勝では正攻法で優勝。ピットストップも速く、まさにトップチームと言える堂々とした戦いぶりだった。だが、近藤監督はトップチームと呼ばれることを否定する。

「いや、まだ。トップチームに手が届いたという状況で、仲間入りしたとは言い切れない。トップチームはやっぱり、きちんと2台並べて前にいるのでね。今回も健太はいい走りをしていたけど、あいつは速さはニック同様にあるけど、開幕戦から歯車が合っていない。健太と合わせて、ワンツーフィニッシュできたときがトップチームと呼べるんじゃないですかね。それが夢です」

 夢の実現のために、近藤監督はチームのマネジメントにもこの2年、かなり手を加えてきた。

「レースはいいモノを揃えるのが大事だけど、考えたところで人を揃えるのは難しい。メカニックやエンジニア、何年も前から考えていたチームの構成が昨年から実現できてきた」と近藤監督。

 昨年にはタイトル請負人とも呼ばれる田中耕太郎エンジニアをチームに引き入れ、着実に成績を上げてきた。今回のピットストップを見てもトップチームと遜色のないタイムでタイヤ交換を行うように、チームの総合力で勝てるレベルとなった。次のツインリンクもてぎ戦はKONDO RACINGにとって試金石となる戦いになる。

■順位変動の多さと、決勝ラップタイムのバラツキの大きさ


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