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投稿日: 2016.08.22 08:40
更新日: 2016.08.22 16:26

SFもてぎ:2スペックタイヤは成功したのか──今後の課題と運用面での要求

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スーパーフォーミュラ | SFもてぎ:2スペックタイヤは成功したのか──今後の課題と運用面での要求

 スーパーフォーミュラでは初となった2スペックタイヤ導入の今回の第4戦もてぎ。予選ではチームやドライバーのタイヤ選択が分かれて多様な展開になったが、レースでは結果的に順位変動は多くはなく、大きなアクセントがつけられたとは言い切れない内容だった。表彰台を獲得したドライバー3人のコメントをもとに、2スペックタイヤ制の今後の可能性と課題を探った。

 見事、優勝を果たしたITOCHU ENEX TEAM IMPULの関口雄飛はソフトタイヤの印象を「自分のクルマに関してはソフトタイヤは一発があってタレるというイメージだったのが、今回のタイヤは一発もあってタレないという、すごくいいタイヤで、これまでのミディアムが(全体的に)進化した感じでした。タイヤとしてはスーパーGTだったらこれで最高ですけど、ワンメイクでレースを面白くするという意味では、もっとタレてもいいのかなと思います」と、ドライバーとファンの視点で言及。

 2位のVANTELIN TEAM TOM’Sのアンドレ・ロッテラーは「いいタイヤだね。だけど予選での2セットの使用はちょっと混乱が発生する。ウォームアップが1周のドライバーと2周のドライバーが混在してクレイジーなトラフィックになって、僕も接触(DRAGO CORSEの小暮卓史と)があった」と、予選でのウォームアップのトラフィックを指摘。

「今までのミディアムはもちが良すぎてレース中のタイヤ交換が必要ないので、ソフトタイヤの導入自体はいいと思う。今回のソフトタイヤはピットストップの作業があって、ファンももっとエキサイティングになれるんじゃないかな。ソフトとミディアム、両方あっていいと思うけど、予選に関してはもっとバラエティが広がるようになっていいと思うね」

 今回はデータがなかったため、どのドライバーもソフトタイヤがどのくらいで温まるのか把握できず、さらに高気温となったためオーバーヒートを考えてペースを大幅に落とすドライバーも多かった。そのため予選セッションの終盤は数珠つなぎにマシンが並ぶ渋滞シーンが見られ、後ろからアタックするマシンがそこに突入するという、危ない場面もあった。

■ソフトタイヤのセット数、運用面で新たなアイデアも


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