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投稿日: 2018.09.07 19:21
更新日: 2018.09.07 19:53

チャンピオン争い並に注目したい、難コンディションでの3人の岡山マイスターバトル【スーパーフォーミュラ第6戦岡山】

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スーパーフォーミュラ | チャンピオン争い並に注目したい、難コンディションでの3人の岡山マイスターバトル【スーパーフォーミュラ第6戦岡山】

 残り2戦となり、いよいよチャンピオン争いが佳境に入ってきた2018年のスーパーフォーミュラ。第6戦の舞台、岡山国際サーキットで今週末にレースが行われるが、今週末の天候は土日ともに雨の確率が高く、厳しいコンディションが予想される。予選、決勝も予想しづらい展開になりそうだが、今回のレースの注目点をまとめた。

 第5戦を終えてのポイントランキングは、ニック・キャシディ(KONDO RACING)がトップの27ポイント、3ポイント差で山本尚貴(TEAM MUGEN)、石浦宏明(P.MU/CERUMO·INGING)が追い、ランキング4位の平川は14ポイントでやや離されているため、実質、キャシディ、山本、石浦の三つ巴のチャンピオン争いとなっている。

 当然、この3者の岡山での戦い方は『ライバルふたりよりも前の順位でフィニッシュする』ことが最低限の目標になる。金曜の走行では石浦がセッショントップタイムをマークし、キャシディは12番手、山本は16番手となったが、この金曜練習走行は前戦からの持ち越しタイヤを使用するため、あまり順位は参考にはならないが、まずは石浦の調子が悪くはないことだけはたしかなようだ。

 今回のスーパーフォーミュラ岡山戦の主役はチャンピオンを争う3人になることは間違いないが、別の視点で注目したいのが、この岡山を得意としている『岡山マイスター』と呼ばれる面々の戦いだ。筆者の主観が多いに入っているので異論はあるかもしれないが、岡山マイスターとしてズバリ、石浦、そして平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、大嶋和也(ウオモ スノコ チーム ルマン)の3人の名を挙げたい。

 大嶋はスーパーGTのGT300で優勝、GT500では2度2位を獲得。平川は地元が広島で近いということもあり、岡山はホームコース。実績でも平川はスーパーGTでは岡山で4年連続表彰台を獲得中で、2勝を挙げている。奇しくも大嶋、平川ともにスーパーGTではタイのチャン・インターナショナルサーキットでもチームメイトよりいつも速い印象があり、岡山とコース、路面の特徴でなにか共通項があるのかもしれない。

 そして石浦は2015年から開催されたスーパーフォーミュラの岡山戦、全6レースでなんと優勝2回、2位と3位を1回ずつという、6戦中4戦で表彰台を獲得している抜群の相性の良さ。さらには、現在の岡山国際サーキットの国内トップフォーミュラのレコードタイム、1分12秒429(2015年マーク)の保持者で、まさに岡山マイスターの筆頭的存在だ。

 本来ならば、今回の岡山戦は予選Q3でOTS(オーバーテイク・システム)の2度の使用(1周で2度の使用か可能)が認められ、これまでアイルトン・セナが保持している1分10秒218の岡山国際サーキットのレコードタイムへの挑戦が、いつもと異なる注目ポイントだった。そして、先に挙げた3人の岡山マイスターたちによるレコードタイム合戦が期待されていたのだが、残念ながら今週末の岡山の天候は雨。降水確率80パーセントで大雨の予報でウエットコンディションになることが濃厚のため、セナのレコードタイム更新は実質、不可能に近い状況になりそうだ。

 それでも、石浦、平川、大嶋の岡山マイスターたちは前戦のもてぎ戦で優勝(石浦)、2位(平川)、5位(大嶋)と上り調子で、この岡山でも主役になることは間違いなさそう。

「前回、前々回とポイントを獲得することができて、今回、プレッシャーがないわけではないけど若干、気持ちが楽になっているのはたしかです」と話すのは大嶋。今シーズンはソフトタイヤの時は抜群のパフォーマンスを見せる一方、ミディアムタイヤを苦手としていて、予選Q1突破が大きな壁になっている。

■岡山マイスター3人のSUPER FORMULA第6戦攻略ポイント

スーパーフォーミュラ第6戦岡山
現在2戦連続ポイント獲得中の大嶋和也。まずは予選Q1を突破できれば大きなチャンスが到来する。

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