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投稿日: 2018.10.26 23:28
更新日: 2018.10.27 08:08

その時、どう決断するのか。チャンピオン争いで鍵を握る3人のチームメイトと3チームのサポート方針

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スーパーフォーミュラ | その時、どう決断するのか。チャンピオン争いで鍵を握る3人のチームメイトと3チームのサポート方針

 いよいよ、スーパーフォーミュラ2019年のチャンピオン決定戦を迎えることになった、最終戦、JAF鈴鹿グランプリ。ポイントリーダーのニック・キャシディ(KONDO RACING)、そしてランキング2位の石浦宏明(P.MU/CERUMO·INGING)、3位の山本尚貴(TEAM MUGEN)の実質3名がタイトルを争う状況だが、あえてこの週末、注目したいのが、この3名のチームメイトたちの活躍とサポートだ。

 キャシディ、石浦、そして山本ともに、ポール・トゥ・ウインならば相手の順位に関係なく自力でチャンピオンを獲得することができる。しかし当然、そう簡単にコトが進まないのがスーパーフォーミュラ。予選でもタイム差が超接近しているため、コンマ数秒の違いで予選順位が大きく入れ替わることも珍しくない。

2018年スーパーフォーミュラ最終戦におけるポイント早見表。グレー部分はタイトルの可能性なし
2018年スーパーフォーミュラ最終戦におけるポイント早見表。グレー部分はタイトルの可能性なし

 実際には決勝での順位、そして相手の順位との相関関係でチャンピオンが決まることになると推測されるが、そこで陰ながら重要になるのがチームメイトの役割だ。

 キャシディのチームメイト、KONDO RACINGの山下健太が話す。

「今シーズンはこれまであまりいい結果を残せていないですし、地味にポイントを獲っているだけ。だけど今回、僕が勝てばそれはニックのサポートにもなる。ライバルに勝たれるとタイトルの可能性が怪しくなりますが、ポイント的にライバルに勝たれなければ。とりあえず自分の目標はそこに置いています」と山下。

 キャシディはポイントリーダー。山下が勝つことでタイトルを争うライバルの石浦、山本の自力優勝の可能性を奪うことにもつながる。攻撃は最大の防御というわけだが、タラレバでレース中、キャシディが背後に付いた場合、どのような選択になるのか。

「そうですね、たとえば自分が走っていて後ろにニックがいて、僕を抜かなきゃチャンピオンになれない状況だったら僕はニックを前に行かせると思います。自分が逆の立場でチャンピオンを獲れるか獲れないかの瀬戸際でチームメイトにブロックされたら、当然、頭に来るので、そういう状況になったら自分は譲ると思います」と、素直に自分の考えを話す山下。

「近くにニックのタイトルを争うライバルが来たら、それは戦わないと行けない。インパクトを残してニックのサポートができればいいなと思っています。でも、いつものことながら全然、今週末がどうなるが予想がつかないですね」

 山下が話すように、金曜専有走行を終えても、週末の勢力図が見えない雰囲気はいつものスーパーフォーミュラの流れとも言えそうだ。

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